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記録的な契約を結んだDEギャレットにキャリア最高のシーズンを期待するブラウンズDCシュワルツ

2025年06月05日(木) 10:14


クリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット【Kathryn Riley via AP】

ディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットは新契約の年平均額(4,000万ドル/約57億0,864万円)で、NFLのエッジラッシャーの中でトップに立っている。

王冠を戴く者はその重さに耐えなければならない。たとえクリーブランド・ブラウンズ全体に大きな期待が寄せられなかったとしても、ギャレットは高い期待を背負いながら2025年シーズンを迎えることになるだろう。かなりの高額報酬を受け取っているギャレットは、シーズン開幕から最後のプレーまで常に注目を浴び続けることになるはずだ。

守備コーディネーター(DC)ジム・シュワルツは29歳のギャレットに明るい未来が待ち受けていると信じている。

シュワルツDCは笑いながら「マイルズはキャリア最高のシーズンを送ると心から思っている。そうでなきゃいけないよね?」と述べ、こう続けた。

「彼には前に言った。スパイダーマンの名言『大いなる力には大いなる責任が伴う』ってやつをね。大型契約、それに伴う注目度、そこに至るまでの過程。それには必ず・・・このリーグでは常にプレッシャーがかかるものだが、それよりも少し強いプレッシャーになると思う。でも、それが選手の力を引き出すことになるし、マイルズもそうなると信じている」

ギャレットはこれまでにディフェンス部門年間最優秀選手賞(DPOY)を1回受賞し、オールプロに4回、プロボウルに6回選出されてきた。過去3シーズンではいずれもDPOY投票で5位以内に入っており、すでに自分自身に非常に高い基準を課している。

とはいえ、現在は楽観ムードが漂う季節だ。シュワルツDCがギャレットへのハードルをさらに高めるのに今ほど適した時期はない。ギャレットは契約交渉に成功し、4年1億6,000万ドル(約228億3,456万円)もの契約にサインした瞬間から、それが避けられないことだと理解していたはずだ。

もちろん、シュワルツDCは大げさなことを言っているわけではない。ブラウンズが最初の2つのドラフト指名権をフロントセブンの補強にあてたことで、シュワルツDCには2025年にディフェンシブラインがより強力になると信じる理由ができた。特に、全体5位で指名されたディフェンシブタックル(DT)メイソン・グラハムは、ギャレットに対する過剰なマークを軽減する役割を果たすと期待されている。シュワルツDCは、ギャレットがほぼすべてのプレーでダブルチームやトリプルチームでマークされる状況から脱却し、補強した前線の戦力によってより創造的な戦術を採り入れ、ギャレットがより良い成績を出せるようになると考えている。

もっとも、そうした成績がギャレットにとってキャリア最高のものになるためには、キャリアハイのサック数16回(過去に2度達成)を上回り、クオーターバック(QB)プレッシャーでもリーグをけん引しなければならない。さらに、キャリア最多4回を超える5回のフォースドファンブルを決める必要もある。

それらの数字を達成することは容易ではない。しかし、1年あたり4,000万ドルという金額はNFLの守備選手としては破格だ。ブラウンズはギャレットがその期待に応える飛躍を遂げてくれることを願っている。

【RA】