ニュース

QBカーの肩に関する「明確な」情報は得ていないが、ドラフト計画には影響ないとセインツGMルーミス

2025年04月24日(木) 10:20


ニューオーリンズ・セインツのジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミス【AP Photo/Gerald Herbert, File】

ニューオーリンズ・セインツはクオーターバック(QB)ポジションに重大な問題を抱えたままドラフトウイークを迎えた。

この2シーズン、セインツの先発クオーターバックとしてプレーしてきたデレック・カーは、肩のケガにより、次のシーズンにプレーできないかもしれない。歳を重ね、ケガも抱えているQBを擁するセインツは、ドラフト全体9位指名権を保持しているため、1巡目でシグナルコーラーを指名すると見られている。

2025年NFLドラフト1巡目指名が行われる現地24日(木)を前に、セインツのジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミスはクオーターバックに関する計画について一部を明かしたものの、基本的には詳細を伏せた。

水曜日、ルーミスは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが今月初めに報じた内容を認め、「彼は肩に問題を抱えている。それについては近いうちに解決策と明確な情報を得られることを願っており、その際には改めてお伝えする。それ以外にデレックについて話すことはない」と述べた。

ラポポートは4月11日に、カーが手術を含む選択肢を検討しており、その決断が2025年シーズンの出場に影響を及ぼす可能性があると報道。カーが欠場する場合、セインツはベテラン選手やドラフト指名選手を加えない限り、ジェイク・ヘイナーやスペンサー・ラトラーを司令塔として起用せざるを得なくなる。

ルーミスGMはカーのケガに関する情報を引き出すための質問には答えなかったが、QBポジションの不透明さがドラフト計画に影響を与えることはないと明言した。

長年セインツのジェネラルマネジャーを務めているルーミスGMは「私たちのドラフトに対するアプローチはどの年も変わらないと思う」とコメント。

「私たちは優れた選手、素晴らしい選手をできるだけ多く見つけようとしている。今年は幸運にも最初の4ラウンドで複数の指名権を持っており、それにワクワクしている。なぜなら、今年のドラフトには自分たちのロースターを強化できるだけの層の厚さがあると感じているからだ」

セインツは1巡目指名権(全体9位)を含め、最初の2日間で4つ(40位、71位、93位)、合計で9つ(112位、131位、184位、248位、254位)の指名権を保有している。多くのモックドラフトでは、2番目に指名されるクオーターバックと目されているシェドゥーア・サンダースや、ジャクソン・ダートの指名先として挙げられている。カーの状況を考慮すると、ルーミスGMがサンダースやダートをトップ10で指名する価値があると考えるかどうかは、現時点ではまだ分からない。

「もしトップ10で指名するなら、この先8年から10年にわたって頼りにすることができ、その選手がポジションを埋めてくれるから心配する必要がなくなる、と思えるような選手を探すことになる」と語ったルーミスGMは「私にとってはそれが目標だ。それがホームラン、つまり何度もプロボウルに選出されるような選手になることもあれば、単純に・・・そのポジションが次の8年から10年はカバーされているから安心して眠れると思える選手という場合もある」と続けている。

セインツはしばしば上位を争ってきたが、トップ10以内で指名するのは2008年以来となる。当時、ルーミスGMらは全体7位でディフェンシブタックル(DT)セドリック・エリスを指名した。エリスはセインツでの5年間で70試合に出場し、サック12.5回を記録した後、短いキャリアを終えており、プロボウルには一度も選出されなかった。

ドラフトには不確実な要素が多い。クオーターバックのスカウトは特にそう言えるだろう。最も重要なポジションに関する明確さが欠けている中で重大なドラフト1巡目指名を1日後に控えるルーミスGMは、QBの指名が最優先事項かどうかを明らかにしていない。

ルーミスGMは報道陣に対して「優秀なクオーターバック、本当に優秀なクオーターバックがいると思う」と述べ、こう続けた。

「他の年と同じくらいいるかどうかは分からないが、その数は上下するものだ」

「そのポジションについて言えることは、誰かに夢中になるということだ。その選手はチームによって違うと思う」

【RA】