マッカーシーを含め、QBに関する「あらゆる可能性を探る」方針のバイキングス
2026年02月26日(木) 14:03
アリゾナからフロリダまで、かつてドラフト1巡目で指名したクオーターバック(QB)にまつわる困難な問題に関しては、あらゆる選択肢が検討され、すべての可能性が考慮されている。
それはミネソタでも同様で、クオーターバックのJ.J.マッカーシーに競争相手を見つける計画では、あらゆる体型、年齢、経験を持つ選手が検討される可能性がある。
『The Minnesota Star Tribune(ザ・ミネソタ・スター・トリビューン)』によると、ミネソタ・バイキングスのフットボール運営部門副社長を務めるロブ・ブレジンスキーは現地24日(火)にNFLスカウティングコンバインの場で「私たちが確信しているのは、効果的にプレーするためには一定水準のクオーターバックのプレーが必要だということだ」と述べたという。
「多くの場面で、J.J.は負傷など不運な状況にあった。だが、私たちはあらゆる可能性を探るつもりだ。存在しないものを作り出すことはできない。だからまず、選択肢はどこにあるのか、互恵的か、金銭的に実現可能か、といったことをすべて考える。考慮すべき要素は山ほどある」
ブレジンスキーはバイキングスが1月にジェネラルマネジャー(GM)を務めていたクウェシ・アドフォ・メンサを解任した後、事実上のGMとして職務を代行している。アドフォ・メンサは2024年ドラフト全体10位でマッカーシーを指名したが、ミシガン大学出身のマッカーシーはケガに悩まされ、2シーズンでの出場がわずか10試合にとどまり、フィールドでのパフォーマンスも安定していない。
そのため、ヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは1月13日に、チームはQB陣を厚くするだけでなく、23歳のマッカーシーに対する競争相手も探すことになると明かした。
2024年8月にマッカーシーをバイキングスのフランチャイズQBとして選任したオコンネルHCだが、火曜日には依然としてマッカーシーへの信頼を示しつつも、バイキングスは基本的に物事を速く進める必要があると語った。
『ESPN』のケビン・サイファートによると、オコンネルHCは「ただ、私たち全員のタイムラインが当時とは異なる位置にあるだけだ。私には責任がある。そしてこのチームを再編するにあたり、私たちには組織として、現時点で持っているデータや組織としてさまざまな時期に蓄積した経験や感覚を確実に活用するという責任がある」と述べたという。
2022年にバイキングスのヘッドコーチに就任して以来、オコンネルHCはカーク・カズンズ、ジョシュア・ドブス、サム・ダーノルド、さらにはマッカーシーから、フルシーズンであれ数試合であれ、卓越したプレーを引き出してきた。しかし、マッカーシーは2025年シーズンに輝きを発揮するよりも苦しむ場面が多く、リーダーシップを示したり、重要なプレーを決めたりする場面よりも、不安定なプレーや判断ミスが目立っていた。マッカーシーは足首と手のケガに悩まされただけでなく、脳しんとうも発症。マッカーシーの不在時には、ベテランQBカーソン・ウェンツや新人QBマックス・ブロスマーが苦戦を強いられた。
状況をさらに悪化させたのはチームの印象だ。バイキングスは2024年シーズンに半月板断裂で全試合を欠場したマッカーシーの代わりにNFLキャリア最高のシーズンを送ったダーノルドを残留させなかった。バイキングスを離れたマッカーシーはシアトル・シーホークスを率いてスーパーボウル制覇を達成している。また、2024年にバイキングスのロースターに名を連ねたものの出場機会がなかったダニエル・ジョーンズも、アキレス腱(けん)を断裂するまで移籍先のインディアナポリス・コルツで素晴らしいシーズンを過ごしていた。
つまり、時間は極めて重要だ。マッカーシーには競争相手が必要であり、9勝8敗という不本意なシーズンを経て成長を加速させることが求められている。
ジョーンズはQBアンソニー・リチャードソンの競争相手としてコルツと契約した。リチャードソンはフランチャイズQBになることを期待されてコルツからドラフト1巡目指名された選手だ。
それはまさに、真の競争を経て最良のQBが勝つことを願うバイキングスが思い描いているシナリオだと言えよう。
ブレジンスキーらが“あらゆる可能性を探る”姿勢を示している以上、おそらくどのような状況も排除されることはないだろう。
前述の通り、アリゾナ・カーディナルスやマイアミ・ドルフィンズはそれぞれカイラー・マレーやトゥア・タゴヴァイロアをめぐるQB問題に関して、あらゆる選択肢を排除していない。両チームとも放出あるいはトレードによってフランチャイズの顔として活躍した選手と決別する見込みだ。彼らのどちらかがバイキングスの選択肢になる可能性はあるのだろうか。
バイキングスはサラリーキャップを4,320万ドル(約67億3,873万円)超過する見込みであるため、金銭的にはあらゆる選択肢を検討できるわけではない。
アトランタ・ファルコンズから放出されるカズンズはオコンネルHCのシステムに精通しているため、有力な選択肢となり得る。
デレック・カーは現役復帰を検討中で、2025年夏にバイキングスへの加入がうわさされたアーロン・ロジャースは2026年に関する決断をまだ下していない。さらに、ジーノ・スミスもラスベガス・レイダースから放出される可能性が高く、2026年のQB市場は流動的で多くの動きがある状況だ。
バイキングスはマッカーシーが最高のパフォーマンスを発揮することを期待し、それを目標としている一方で、QBポジションに関してはあらゆる可能性を検討する姿勢を示している。
【RA】



































