ジャイアンツがトレードで全体25位指名権を獲得、指名はミシシッピ大学QBジャクソン・ダート
2025年04月25日(金) 12:45
2025年NFLドラフト1巡目の指名が行われている現地24日(木)、ニューヨーク・ジャイアンツがトレードアップしてミシシッピ大学のクオーターバック(QB)ジャクソン・ダートを指名した。
ジャイアンツは2025年の2巡目指名権(全体34位)と3巡目指名権(全体99位)、2026年の3巡目指名権をヒューストン・テキサンズに送り、1巡目内での指名権を確保している。ジャイアンツはこれに先立ち、全体3位でペンシルベニア州立大学のディフェンシブエンド(DE)アブドゥル・カーターを指名していた。
全体1位ではテネシー・タイタンズがQBキャメロン・ウォードを指名しており、ダートはこの日指名された2人目のクオーターバックだった。21歳のダートはこれから大きく成長する可能性を秘めてニューヨークへと向かう。ジャイアンツはダートがヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールのビッグアップルにおけるジョシュ・アレンになることに期待をかけている。
ダートの腕は強力というわけではないが、正確性を備えている。また、前進することを恐れず、2024年にはアテンプト平均ヤード(10.8ヤード)と10ヤード以上の成功数(74回)でFBS(フットボール・ボウル・サブディビジョン)のトップに立った。また、スローの制御も堅実であり、近い距離で回転数を上げすぎてワイドアウトに負担をかけることがない。さらに、複数の腕の角度からボールを繰り出すことができる。
ジャイアンツには橋渡し役としてQBラッセル・ウィルソンとジェイミス・ウィンストンがおり、ダートはサイドラインから恵まれた環境で学ぶことができるだろう。問題は、ジャイアンツ首脳陣の立場が危うい中、新人が想定よりも早い段階で現場に出る可能性がないかだ。
2025年ドラフトで、いわば“いいとこどり”をしたジャイアンツ。広くトップ2の選手だと見られていたカーターを全体3位で獲得した後、1巡目の後半に再び浮上し、いずれフランチャイズクオーターバックになる可能性を秘めたシグナルコーラーを指名した。これらの試みの両方がヒットしたならば、2025年NFLドラフト初日は、チームの運命を変えた日になるだろう。
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