パッカーズがテキサス大学ゴールデンを全体23位指名、23年ぶりに1巡目でWRを獲得
2025年04月25日(金) 12:39
長年にわたって待ち望まれた1巡目指名ワイドレシーバー(WR)がついに誕生した。
現地24日(木)夜、グリーンベイで行われた2025年NFLドラフトで、パッカーズは全体23位でテキサス大学のワイドレシーバー(WR)マシュー・ゴールデンを指名。地元の数万人におよぶファンからは大きな歓声が上がった。パッカーズが1巡目指名でワイドレシーバーを選ぶのは、2002年にフロリダ州立大学のジャボン・ウォーカーを全体20位で獲得して以来、実に23年ぶりのこと。
圧倒的な速さを誇るゴールデンは、NFLスカウティングコンバインの40ヤード走で4.29秒を記録。身長約180cm、体重約87kgとサイズは控えめだが、フィジカルに優れ、ディープフィールドでボールを追うことができ、キャッチポイントでもしっかりと勝負できるタイプのレシーバーだ。
ゴールデンは大学時代にキックオフリターンで2本のタッチダウンを記録している。2025年からのルール変更でキックオフのリターン機会が増えると見込まれているNFLにおいて、スペシャルチームでの起用も期待される。
パッカーズでどのような役割を担うにせよ、ゴールデンはクオーターバック(QB)ブレット・ファーブが全盛期を迎えていた時代以来となる1巡目指名のワイドレシーバーとして、ファンに歓迎される存在だ。2022年にWRデイバント・アダムスをラスベガス・レイダースへトレードして以降、パッカーズは2022年と2023年の1巡指名を守備選手に費やし、2024年にはアリゾナ大学のオフェンシブタックル(OT)ジョーダン・モーガンを全体25位で指名していた。
現在のレシーバー陣はドラフトの2日目または3日目に指名された選手たちを中心に着実に成長してきたが、ドラフト1巡指名という肩書きを持つトップターゲットは不在だった。ゴールデンの加入によって、その状況が少なくとも紙の上では変わることになる。もちろん、救世主としての役割が即座に求められるわけではない。ゴールデンには、将来を嘱望されるQBジョーダン・ラブのターゲットとしてルートを走る若手WRグループにフィットしつつ、その中で頭角を現すことが期待されている。
【R】