第59回スーパーボウル覇者のイーグルスがホワイトハウス訪問
2025年04月29日(火) 14:22
現地28日(月)、ドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスで2025年スーパーボウル覇者であるフィラデルフィア・イーグルスを祝福した。しかしながら、クオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツを含む複数の選手は祝賀会を欠席している。
公に発言する権限を持たないことから匿名を条件に明かしたホワイトハウス関係者によると、ハーツなどの一部選手は欠席の理由としてスケジュールの都合を挙げたとのこと。
トランプ大統領はイーグルスのレギュラーシーズン14勝3敗という戦績に加えて、スーパーボウル優勝に貢献したハーツについて「次から次へと見事なパフォーマンス」を披露した「素晴らしい人物であり、素晴らしい選手だ」と評した。
また、「イーグルスは見事なチームになり、本当に素晴らしいグループになった」とも語ったトランプ大統領。
トランプ政権の1期目中だった2018年にイーグルスがスーパーボウル初制覇を成し遂げた際は祝賀会に招待したものの、直前に急きょ中止されている。選手たちの欠席が発覚したことを受け、トランプ大統領は代わりに自ら“アメリカを称える会”を開いた。
先週、『Time』誌のイベントで記者からホワイトハウス訪問に参加するかどうかを尋ねられたハーツは、気まずそうな表情で「うーん」と答え、長い沈黙を保ったまま立ち去っていた。
イーグルスのスターランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは先週末、ニュージャージー州ベッドミンスターにあるトランプ・ナショナル・ゴルフクラブにトランプ大統領を訪ね、大統領とともにエアフォースワンでワシントンに向かい、さらにマリーンワンでホワイトハウスに向かっている。
短時間のエアフォースワン搭乗を経験したバークリーについて、トランプ大統領は「とても気に入っていた。素晴らしい若者であり、信じられないほど最高のフットボールプレーヤーだ。NFLで最もパワフルなオフェンシブラインの中で走りに走り、代表するようなシーズンを送った」と述べている。
一方、バークリーは28日、トランプと過ごしたことに対するソーシャルメディア上の批判に反論。民主党のバラク・オバマ元大統領ともゴルフをしたことがあると指摘した。
バークリーは『X』に「たぶん俺はその職(大統領としての職務)を尊敬しているだけ。そんなに難しい話じゃないと思うけど」と投稿している。
イーグルスで過ごす最初のシーズンとなった昨季、バークリーはNFL歴代8位となる2,005ランヤードを記録し、最優秀オフェンス選手賞を受賞。
トランプ大統領はイーグルスがカンザスシティ・チーフスを撃破したニューオーリンズのスーパーボウルを観戦に訪れており、試合前にはチーフスの勝利を予言し、チーフスのQBパトリック・マホームズに惜しみのない称賛を送っていた。
イーグルスオーナーのジェフリー・ルーリーは声明の中で今回のホワイトハウスでのスーパーボウル優勝祝賀会が実現したことを「光栄に思う」と明かし、「アーリントン国立墓地を訪問できたことは本当に素晴らしいことだった」と付け加えている。
「首都で過ごした時間はチームをこれほどまでに緊密なものにしている価値観、犠牲、規律という核を思い起こさせる素晴らしい機会となった」
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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