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CBラムジーをドラフト中にトレードしなかったことに言及するドルフィンズGMグリア

2025年04月30日(水) 12:15


マイアミ・ドルフィンズのジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリア【AP Photo/Jim Rassol】

コーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーはドラフト後もマイアミ・ドルフィンズに残留している。

2週間前、ラムジーとドルフィンズはトレードの選択肢を模索することに合意した。しかし、この週末にトレードは成立せず、両者は今後の進展について引き続き検討することになっている。

『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』によると、ジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアは現地26日(土)に「週末を通じてチームと話し合いを行なった。いつになるかは未定だが、適切なタイミングで取引するつもりだ」と報道陣に述べたという。

ラムジーのトレードに関しては、ドラフトが1つの節目になると見なされていた。何の動きもないままドラフトが終わったことで、ドルフィンズが昨秋に新契約を結んだラムジーをトレードすることで得られる見返りは大幅に減ることになる。

ドルフィンズにとって財政的に理にかなっているのは、ラムジーを6月1日(日)以降に手放すことだ。1カ月以内にトレードした場合、キャップに対して2,521万3,000ドル(約35億8,896万円)のデッドマネーが発生してしまう。一方、6月1日以降であれば、デッドマネーを複数年に分割できるため、2025年分の負担は1,800万ドル(約25億6,222万円)以上軽減される。

ラムジーのトレードを6月2日(月)まで待つ予定なのかと質問されたグリアGMは、「そのチャンスが訪れたとき」に検討するつもりだと答えた。

ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルは、ラムジーと意見が一致していなかったと報じられている中で、ラムジーとの関係について言及しなかった。マクダニエルHCはドラフトで指名された選手たちの話題を脇に追いやりたくないと発言している。マクダニエルHCがラムジーに関する回答を避けたことは、彼のサウスビーチでの現状を物語っていると言えよう。

トレード追求の合意が報じられて以降、グリアGMはラムジーのトレードを“可能性のあるもの”としてではなく、“いずれ起こるもの”として説明してきた。問題は、誰が買い手となるのか、ドルフィンズがトレード成立のためにどこまで金銭的負担を引き受ける必要があるのか、という点だ。現時点では、待機状態が続いている。

【RA】