カーディナルスWRマーヴィン・ハリソンJr.の未来に期待するラリー・フィッツジェラルド
2025年05月19日(月) 14:54
アリゾナ・カーディナルスの最も偉大なワイドレシーバー(WR)が、現WR1の偉大さを評価している。
クオーターバック(QB)カイラー・マレーが現地17日(土)に開催したチャリティーソフトボールの場で、カーディナルスの偉大なワイドレシーバーだったラリー・フィッツジェラルドが、波のあるルーキーシーズンを終えた2年目のマーヴィン・ハリソン・Jr.について好意的に語った。
『Arizona Republic(アリゾナ・リパブリック)』のテオ・マッキーによれば、フィッツジェラルドは「たくさんのプレーを決めていた。彼は本当によくやった。ボールが来たときには、プレーを決めている。これからはただ良くなり続けるだけだから、彼の2年目にワクワクしている」と話したという。
ハリソンはルーキーシーズンに何度か見事なプレーを決め、キャッチ62回で885ヤード、タッチダウン8回という、十分に評価されるべき成績を残した。ただし、全体4位という指名順や、プロフットボールの殿堂入りを果たしたマーヴィン・ハリソンの息子だということを踏まえると、高い期待には添わない結果だったとも言える。
ハリソンはマレーと足並みが合わない様子を頻繁に見せており、プレーでうまく連携できないことがあった。2ケタのゲームで50ヤード以下のキャッチとなり、しばしばニューヨーク・ジャイアンツのマリク・ネイバースやジャクソンビル・ジャガーズのブライアン・トーマスJr.といった他の新人たちの影に隠れている。
それでも、フィッツジェラルドはハリソンのポテンシャルを認めている。将来の殿堂入りが確実なフィッツジェラルドが、若きパスキャッチャーに自分を重ねている可能性があるといっても過言ではない。
フィッツジェラルドは2020年シーズンにキャリアを終え、キャッチ(1,432回)とレシービングヤード(1万7,492ヤード)の双方で歴代2位に入るととともに、タッチダウンキャッチ(121回)ではハリソンの父(128回)に次ぐ6位だった。とは言え、フィッツジェラルドの新人時の成績はハリソンのそれに奇妙なほどよく似ている。20年前にハリソンより1つ上のドラフト順で指名されたフィッツジェラルドは、1年目にキャッチ58回で780ヤード、タッチダウン8回をマーク。ターゲットになったのは、ハリソンの116回に対し、フィッツジェラルドが115回だった。
その翌年、フィッツジェラルドは本領を発揮し、リーグトップのキャッチ103回、1,409ヤード、タッチダウン10回を記録。それから13回のプロボウルのうち、11回に選出された。
ハリソンも、同じような飛躍を果たせるだろうか?
22歳のハリソンに才能があるのは間違いない。アドバイスがほしければ、フィッツジェラルドという存在もある。
「何か必要になれば、いつでも私にできる限りの手助けはすると彼に言ったんだ。でも、幸運なことに、彼には私なんかよりもずっと優秀だった父上がいるし、いつでも彼に連絡することができるだろう」とフィッツジェラルドは言う。
5月に行われたセレブリティーソフトボールゲームだからこそ、来たるシーズンに向けては楽観的な見方が飛び交うものだ。しかし、アリゾナはフィッツジェラルドのようなレジェンドがハリソンを称賛していることが、似た者同士だからこそ分かる、という現象であることに期待している。
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