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タイタンズQBウォード、マイアミ大学の元チームメイトWRレストレポの契約を後押し

2025年05月19日(月) 10:42


テネシー・タイタンズのキャメロン・ウォードとゼイビア・レストレポ【AP Photo/George Walker IV】

テネシー・タイタンズで最も注目を集めるルーキーといえば、全体1位指名のクオーターバック(QB)キャメロン・ウォードだ。将来のフランチャイズQBとしての期待が懸けられている。

そのウォードとマイアミ大学時代にチームメイトだったワイドレシーバー(WR)ゼイビア・レストレポが、3日間にわたるドラフトが終わった後にタイタンズと契約を結んだ。その背景には、ウォードへのスカウティング過程でレストレポにも注目が集まった点が挙げられる。

チームの公式サイトによると、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンは「キャムの映像をたくさん見ていく中で、ゼイビアがキャリアを通じて、とりわけ昨シーズンに見せたプレーが印象に残った」と最近語ったという。

「クオーターバックの評価には膨大な映像を見ることになる。その中でオフェンス全体の選手に詳しくなるのは自然なことだ。プロデーでも実際に彼のプレーを見られたし、プライベートワークアウトにも参加していた」

レストレポはマイアミ大学でウォードと共にプレーした2024年シーズンに、69回のレシーブでカンファレンス最多となる1,127ヤードとタッチダウン11回を記録し、オールアメリカンにも選出。通算ではレシーブ200回、2,844レシービングヤードと、ハリケーンズ史上最多記録を打ち立てた。しかしながら、プロデーでの40ヤード走のタイムが振るわなかったことが評価を下げる要因となり、キャラハンHCも分析において考慮した要因の1つだったことを認めている。

それでもウォードはレストレポの才能を信じて疑わず、ドラフト期間中もチーム関係者に対して彼の存在を強くアピールしていたという。

「タイタンズがX(レストレポ)と契約した時は本当にうれしかった」とウォードは振り返る。

「彼はその価値がある。毎日全力で取り組んできたし、今年のドラフトで最も過小評価されていた選手のひとりだと思っている。フィールドに立つたびにすべてを覚えていて、これからもそれを証明し続けるはずだ」

「昨年のカレッジフットボールで彼は最高のルートランナーのひとりだった。カンファレンスのファーストチーム、オールアメリカンに選ばれ、マンカバレッジでは一度も負けていない。2年連続で1,000ヤード超えを達成している。彼を推さない理由なんてないだろう?」

ただし、レストレポにとっては契約がゴールではない。ウォードとは異なり、秋に決まる最終ロースター入りをかけた熾烈な争いが待ち受けている。すでにタイタンズには、カルビン・リドリー、タイラー・ロケット、ヴァン・ジェファーソンといった先発候補が揃っており、2022年の1巡目指名選手トレイロン・バークスも飛躍の年を目指して復帰する。さらに今年のドラフトでは、チムレイ・ディーケイとエリック・アヨマノールの2人のWRを4巡目で指名。WRルームには13人がひしめき合い、53人枠のロースターに残れるのはその半数程度と見られている。

レストレポは先週のルーキーミニキャンプで、ワイドレシーバーに加えてパントリターナーとしてもプレーした。スペシャルチームでの貢献は、ロースター当落線上の選手にとって価値を高める定番の手段とされている。

とはいえ、オフシーズンのワークアウトはまだ始まったばかり。レストレポには、大学時代の成功がNFLでも通用することを証明する機会が与えられ、馴染みのあるクオーターバックがパスを投げてくれる環境が整っている。

「ゼイビアは非常に生産性の高い大学選手だった。マイアミ大学で名を残した多くのレシーバーの中でも、彼はトップに立つ存在だ。それは本当にすごいことだ」とキャラハンHCは語った。

「彼はマイアミ大出身の中で最も大柄でも、最速でもないかもしれない。だが、しっかりと成果を上げ、自分のスタイルで正しいフットボールをしてきた。まずはスロットレシーバーとして起用し、他の選手たちと同じように競争のチャンスを与える」

「彼がどんなプレーを見せてくれるのか、楽しみにしている」

【R】