ニュース

49ersとLBワーナーが3年91億円の契約延長に合意

2025年05月20日(火) 09:03


サンフランシスコ・49ersのフレッド・ワーナー【AP Photo/Scot Tucker】

サンフランシスコ・49ersが今オフシーズンで3つ目の大規模な契約延長を実現させた。

現地19日(月)、49ersとラインバッカー(LB)フレッド・ワーナーが5,670万ドル(約82億2,028万円)の保証を含む3年6,300万ドル(約91億3,365万円)の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが報じた。

今回の契約により、28歳のワーナーは年平均2,100万ドル(約30億4,455万円)を受け取り、ボルティモア・レイブンズのロクアン・スミス(年平均2,000万ドル/約28億9,956万円)を僅差で上回ってインサイドラインバッカー(ILB)の年平均額ランキングで2位から1位に浮上することになる。

契約期間は2年残っていたものの、保証金がなかったワーナーは、新契約を必要としていた。2025年シーズンを迎えるにあたり、ワーナーのキャップヒットは2,920万ドル(約42億3,337万円)に上る見込みだった。

ワーナーは長年、リーグ屈指のオフボールラインバッカーとして評価されている。それは、他の選手が次々と新契約を結んでいるにもかかわらず、前回の契約延長(2021年に締結)によって今もなおポジション内でトップクラスの報酬を得ていることからも明らかだ。

49ersの容赦ないディフェンスを率いる絶対的なリーダーであるワーナーは、7年間のキャリアでタックル897回、フォースドファンブル15回、サック10回、インターセプト10回を記録している。ワーナーは3年連続でプロボウルとオールプロのファーストチームに選出されており、どちらもキャリア通算で4回の選出を誇っている。

ロバート・サラーが49ersの守備コーディネーター(DC)として2度目の任期をスタートさせる今シーズン、ワーナーにはチームのディフェンスを立て直す役割が期待されている。49ersはワーナーが2018年に入団して以来、被得点で4回トップ10にランクインしてきたにもかかわらず、負傷者が相次いで6勝11敗に終わった昨シーズンは29位に沈んだ。

今オフシーズンは波乱を伴うものとなっている――少なくとも序盤は。

守備面では、ディフェンシブエンド(DE)レナード・フロイドやノーズタックル(NT)ジャボン・ハーグレイブ、ディフェンシブタックル(DT)マリーク・コリンズ、セーフティ(S)タラノア・フファンガ、そしてワーナーの相棒であるLBドレイ・グリーンローがフリーエージェント(FA)としてチームを去った。オフェンシブラインでも才能のある選手を失い、ランニングバック(RB)ジョーダン・メイソンやワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルもトレードで移籍している。

これらはすべて、ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチが財政的にチームを再建する必要があると認識した結果だが、リンチGM本人は計画があると言及していた。

将来の動きに向けて資金を確保するその計画は、人気選手の大量離脱に打ちのめされていたファンたちにとって迅速かつ満足のいく形で実を結んでいる。

4月29日、49ersはジョージ・キトルをリーグで最高額の報酬を誇るタイトエンド(TE)にする4年の契約延長に合意。5月16日にはクオーターバック(QB)ブロック・パーディーに歴代最高の昇給となる契約を提示し、5年間で2億6,500万ドル(約384億1,930万円)を支払うことになった。これは、2022年ドラフトの“ミスター・イレレバント”として新人契約の最終年に530万ドル(約7億6,839万円)を受け取る予定だったパーディーにとって大幅な増額となっている。そして今回は、最初の大型契約延長からほどなくして3人目のスター選手の残留を確実にした。

大きな変化が起きている中、49ersはチーム史上最高のタイトエンドやフランチャイズQB、リーグで最も恐れられ尊敬されるディフェンダーの1人と契約延長を果たしている。

3人は49ersを再びチャンピオンシップを狙えるチームにするために、今すぐ仕事に取り掛からなければならない。

【RA】