ついに、オフェンシブラインマン（OL）たちにスポットライトが当たる時が来た。

NFLは2025年にリーグで最も優秀なオフェンシブラインマンに贈る新たな賞“プロテクター・オブ・ザ・イヤー”を創設する。受賞者は、NFLで活躍していた元スターOLを含む選考委員会によって決定される予定だ。

現地21日（水）、NFLフットボール運営部門執行副社長のトロイ・ビンセントはミネソタで行われた春季リーグミーティングの場で「バッファロー（ビルズ）のディオン・ドーキンズを称賛したい」と述べ、こう続けている。

「彼と（元選手の）アンドリュー・ウィットワースは大男たちがきちんと評価されるようにするために、本当に大きな役割を果たしてくれた。選考委員会はルシャールズ・ベントレー、ジェイソン・ケルシー、ショーン・オハラ、オーランド・ペース、ウィル・シールズ、アンドリュー・ウィットワースで構成される。彼らは、スキル、測定基準、影響力、リーダーシップ、耐久性、対戦相手の強さに関する基準を策定した。われわれはこのグループとともに四半期ごとに評価を行っていく」

「プロテクター・オブ・ザ・イヤーが正式に決定した。やり遂げた、ありがとう」

Protector of the Year is Official Thank you we got it done ❄️❄️❄️ @NFL

— Dion Dawkins (@DDawkins66) May 21, 2025

カレッジフットボールではポジション別の個人賞が一般的だが、NFLではMVPの受賞者がクオーターバックに偏りがちであるにもかかわらず、各ポジションの最優秀選手を明確に指定する仕組みがなく、オフェンス部門とディフェンス部門の2部門のみとなっている。その代わりに、毎年実施されるオールプロチームの選出が最も名誉ある評価とされている。

プロテクター・オブ・ザ・イヤーは、フットボールにおいて最も見過ごされがちながら、不可欠なポジションにスポットライトを当てることを目的としている。この賞はかつての名選手であるウィットワースと現役スターのドーキンズという2人の有名なオフェンシブラインマンが提唱したアイデアを基にした取り組みの集大成でもある。

ウィットワースは4月初旬にこのアイデアを強く支持し、『Los Angeles Times（ロサンゼルス・タイムズ）』のサム・ファーマーに対し、オフェンシブラインで最も優れた選手を称える賞があって然るべきだと語っていた。そして、この栄誉は次世代のオフェンシブラインマンに影響を与え、これまでシーズン末の表彰から除外されてきたポジションの選手のやる気を引き出すことにもつながるとつけ加えた。

オフェンシブラインマンたちは今後、相手チームからクオーターバックを守る役割を果たしながら、新たに設立された賞の獲得を目指すだろう。

【RA】