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セインツのQBバトルを見るのは楽しいだろうとWRクックス

2025年05月26日(月) 10:41


ニューオーリンズ・セインツのブランディン・クックス【NFL】

ワイドレシーバー(WR)ブランディン・クックスが最後にニューオーリンズ・セインツのユニフォームを身に着けたのは、クオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズのパスを受けていた2016年のことだ。

それから9シーズンが過ぎ、クックスがビッグイージーに戻ってくる。クックスは12年目のNFLシーズンに、若手クオーターバックと取り組むことになりそうだ。

2025年ドラフト2巡目指名のタイラー・ショウ、2024年5巡目指名のスペンサー・ラトラー、2023年4巡目指名のジェイク・ヘイナーによる三つ巴のQB競争が進行しつつある中、クックスはこれまでのオフシーズンに見られたバトルは良かったと話している。

チームのウェブサイトによればクックスは報道陣に「そうなんだ、間違いなくそういうところからベストが引き出される。彼らが競っているのを見るのはおもしろいよ。彼ら3人の全員がすごくいい春を過ごした。だから、その競争を見るのは楽しいだろうね」と話したという。

セインツの現在のクオーターバックの状況は、5月10日にデレック・カーが引退を表明したことでデプスチャートにきわめて大きな変化が起こったことからきている。カーは2025年シーズンに向けて準備中の3月後半に見つかった肩の負傷が原因で、11シーズンのキャリアに終止符を打った。

ラトラーとヘイナーを合わせても先発は7回となっており、そのすべてが昨シーズンに記録されたものだ。そのうち6回がラトラーによるもので、いずれもNFLの試合では勝利したことがない。新人のショウはもちろん、まだNFLでのスナップを経験しておらず、セインツが前に進んでいく上で、やるべきことは多い。

セインツの道のりには他のちょっとした障害もある。ヘイナーが斜筋に軽度の負傷を抱えているのだ。ヘッドコーチ(HC)のケレン・ムーアは先週、チーム合同練習ではラトラーとショウがファーストチームのレップスを分け合い、ヘイナーはそれに加わっていなかったと明かしている。

まだチームと共にした時間は短いクックスだが、その中でも若手クオーターバックたちには感銘を受けたという。

クックスはショウとラトラーについて「彼らは2人とも、自信をもってプレーしている。競争が起こっているのが目に見えるんだ。彼らは間違いなくボールを投げられる。だから、さらに良くなっていくのを楽しみにしている」とコメント。

これから数カ月の間に、セインツは誰がシーズン第1週のアリゾナ・カーディナルス戦に先発するかについて、より多くの材料を得ているだろう。しかし、クックスは現時点で、自分のシグナルコーラーになる可能性のある全員と関係性を築くことに集中している。

経験の浅い、若いQBルームを擁するセインツが2025年に多くの勝利を挙げると考えている者は多くない。『NFL Network(NFLネットワーク)』の分析専門家であるシンシア・フレルンドは、セインツの今季の勝利数を5.3と予測している。それでも、これは予測に過ぎず、クックスはチーム外の声をあまり気にしていない。クックスはシーズンが始まったときに、チームのプレーにものを語らせようと考えている。

「結局、俺たちは0勝0敗でスタートする。去年がどうだったかなんて関係ない。前の年に何をやったかは問題じゃないんだ。俺たちにとっては新しい始まりだし、人が俺たちをアンダードッグと呼ぼうと、なんだろうと自由。でも、俺たちは自分の仕事を進めている。シーズンが始まってから、日曜日の自分たちのアクションで語るつもりだ」とクックスは話した。

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