フリーエージェントQBアーロン・ロジャースが2025年移籍先を示唆
2025年05月25日(日) 09:20
NFLが静かなオフシーズンに向かう中、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはその穏やかさに反することもやぶさかではなさそうだ。
5月末になっても契約を持たない4度のMVP受賞経歴を持つロジャースは、先ごろ、ラッパーのマイク・スタッドが主催したイベントのステージ上でファンのFAQセッションで質問に応じた。
その中で、ロジャースが長年所属していたグリーンベイ・パッカーズの宿敵であるシカゴ・ベアーズに加入する可能性はあるかとの質問に対し、ロジャースは次のような不可解な答えを返した。
「いや、ただ、今年、シカゴにロードトリップ(アウェー戦)するチームがあるんじゃないかな。まあどうか分からないけどね。調べてみないとね。あ、でも、シカゴは大好きだよ。彼らが自分を愛してくれる以上にね。素晴らしい関係がある。一方通行だけど」
ピッツバーグ・スティーラーズがシーズン第12週にあたる現地11月23日(日)にベアーズのホームで対戦することになっている。
もちろん、それ以外にも、かつてロジャースの移籍先候補にあがっていたニューオーリンズ・セインツやミネソタ・バイキングスをはじめ、今季は7チームがソルジャー・フィールドに遠征する予定だ。
この発言の締めくくりは明らかに“ツリ”――つまりロジャースがシカゴ・ベアーズについて語る時によくやること――ではあるが、シカゴで試合予定のチームについて曖昧にほのめかしているだけだとしても、オフシーズンのロジャースの動向を楽しむ人たちにとっては格好のネタになる。
また、別のファンが質問した際にはセインツでのプレーの可能性を「ない」と返して否定している。
今季で21年目を数えるシーズン突入の可能性をめぐり、熟考を続けるQBロジャースの発言は、ピッツバーグ行きを示唆する新たな“ヒント”となった。
もっとも明確な動きがあったのは4月1日。年次リーグミーティングにて、スティーラーズのアート・ルーニー二世社長が「すべての兆候はポジティブだ」と発言し、ロジャースがスティーラーズ入りへ向かっていることを示唆した。一方、マイク・トムリンHCは「期限は設けていない」と話し、エッジラッシャーのアレックス・ハイスミスも『Thursday’s The Insiders(サーズデーズ・ザ・インサイダー)』で「41歳の決断を待つのは全く気にならない」と語っている。
とはいえ、時間は刻々と過ぎていく。
ロジャースの匂わせ発言だけではスティーラーズの悲願であるチャンピオンシップ獲得には一歩も近づかない。本当に必要なのはロジャースが正式に契約書にサインすることだ。
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