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ベアーズでの引退を望むも、契約が「1年ごと」になる可能性を受け入れるSバイアード

2025年05月27日(火) 11:06


シカゴ・ベアーズのケビン・バイアード【Cooper Neill via AP】

セーフティ(S)ケビン・バイアードはNFLでの最初の7シーズンを1つのチームで過ごしていたが、2023年シーズンの途中にトレードされ、2024年シーズンはシカゴ・ベアーズでプレーしたため、直近の2年間は3つの異なるユニフォームを着用していた。

昨シーズン開幕前にベアーズと2年契約を結んだバイアードは、2025年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる見込みだ。バイアードは最近、ベアーズと契約延長に関する本格的な交渉はまだ行っていないと明かした上で、この1年間でチームに注いできたものを踏まえると、引退するまでウィンディシティにとどまる機会があれば喜んで受け入れるとつけ加えた。

チーム公式記録によると、バイアードは「この1年はこのチーム、仲間たちに心も魂もすべて注いできたし、オフシーズンには改めてそれについて考えることになるだろう。ここに長く残り、シカゴ・ベアーズでキャリアを締めくくりたいと考えている。今はそれだけに集中している」と話したという。

ミドルテネシー州立大学出身のバイアードは、2016年NFLドラフト3巡目で指名された後、すぐに頭角を現した。キャリア2年目にはインターセプト数(8回)でリーグトップタイとなり、ファンブルリカバリー2回、パスディフェンス16回を記録してプロボウルおよびオールプロのファーストチームに初選出を果たしている。さらに、2021年にも再びプロボウルとオールプロに選ばれた。

しかし、タイタンズは2023年シーズンの6試合目を終えた時点でバイアードをフィラデルフィア・イーグルスにトレードした。移籍後、バイアードは全試合に先発出場したものの、チーム全体が終盤に失速したことを受けてシーズン終了後に放出された。その後、ベアーズに加入したバイアードは、インターセプト数こそキャリア初期の記録に及ばなかったものの、タックル数(130回)でキャリアハイを更新し、混乱が続いた2024年シーズンのベアーズで安定したベテランの存在感を示した。

NFLでの10年目を迎え、シーズン開幕前に32歳になるバイアードにとっては、2025年シーズン終了後もベアーズが自身の残留を望むかどうか、もしその場合はどれくらいの期間になるのか、という点が疑問となる。

今オフシーズン、ベアーズは主力選手に契約を提示するのに積極的な姿勢を見せ、この数カ月間でコーナーバック(CB)カイラー・ゴードン、ラインバッカー(LB)T.J.エドワーズ、ディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレット、ガード(G)ジョナ・ジャクソン、Gジョー・トゥニーと契約を締結。しかし、バイアードは自身の状況や年齢を考慮すると、長期契約は現実的ではない可能性があると認めている。

「すでに言ったように、個人的にはここにいたいと思っている」と語ったバイアードは「この1年、ここにいるのが大好きだったし、これからもそうだと思う。これは1年ごとの状況だし、正直、引退するまでずっとそうなるかもしれないと思っている。どんな契約を結んだとしても、基本的にずっと1年ごとの契約になると思っている」と続けた。

一部のチームメイトが手にした複数年契約による保証がないため、バイヤードは2025年シーズンに自身が信頼に足る存在であることをチームに証明する必要がある。それでも、バイアードは置かれている状況を前向きに捉え、これまでの実績に感謝しつつ、現在の契約期間中にチームのためにできることに焦点を当てている。

バイアードは「このリーグで10年目を迎えられることに感謝しているし、本当に恵まれていると思う。新人のときからずっとそれを目標にしていて、10年間プレーしたいと話していたんだけど、今その立場にいられること、今も良いプレーを続けられていることは本当にありがたいことだ」とコメントし、次のように続けた。

「ただ1日1日を大切に過ごし、たくさん楽しむことを心がけている。個人としてもチームとしても大きな目標があって、それを達成したいと思っている。試合に勝たなきゃいけない。試合に勝てば、みんなが目標を達成できるし、あとはすべてが自然にうまくいくだろう」

【RA】