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ジャガーズは新人WR/CBハンターをOTAの1回の練習で攻守両立させない方針

2025年05月29日(木) 08:48


ジャクソンビル・ジャガーズのトラビス・ハンター【AP Photo/John Raoux】

ジャクソンビル・ジャガーズの二刀流新人選手であるトラビス・ハンターは、今春のOTA(チーム合同練習)における1回の練習で2つのポジションを兼任することはない。ジャクソンビル・ジャガーズはドラフト全体2位で指名したワイドレシーバー(WR)/コーナーバック(CB)ハンターを、オフェンスとディフェンスで交互に練習させる方針だ。

現地27日(火)、ヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンはハンターが現在も攻守両方のミーティングに参加していることを明かした。

チーム公式サイトによると、コーエンHCは「彼自身はやりたいと思うはずだが、われわれとしては彼をそのような状況に置かないようにする」と述べ、こう続けたという。

「彼はオフェンスで練習する日でも、毎日ディフェンスのミーティングに出ている。つまり、メンタル面の理解は進んでいるし、コミュニケーションや映像から見てとれる守備面の修正点はきちんと押さえることができている。頭では多くのことを吸収しているが、彼をフィールドに立たせて両方を同時にやらせ、成功を期待するのは不公平だと思う」

ハンターは何世代かぶりに攻守両面をフルタイムでプレーしようとしている選手だ。そうした中で、ジャガーズのスタッフは賢明にも、新人選手に早くから過度に負荷をかけないようにしている。最終的にレギュラーシーズン中は両方の練習に参加することになるだろうと述べたコーエンHCは、次のようにコメントした。

「シーズン中は、おそらくそうせざるを得なくなるだろう。練習の構成上そういう形になるからだ。彼は間違いなく、そうしなければならなくなる。シーズン中のサードダウンの練習日にはレシーバーとしてプレーしつつ、ディフェンスのレップスにも参加して、そちらのプレーにも対応できるようにする必要が出てくるかもしれない。そういう場面は確実に出てくるだろう」

「指導や初期段階の様子を踏まえると、メンタル的な面で、近いうちにそのようにするつもりはない」

現代のNFLでは誰も成し遂げていないことに挑戦しているため、ハンターの身体が1試合で100回のスナップに耐えられるかどうかは、正当な疑問として浮上している。ハンター自身は一切懸念していないと話しているが、チームは彼のレップスをシーズンを通じて注意深く管理する必要があるだろう。

現時点では、ハンターの成長にとって、メンタル面の練習はフィールドでの練習と同じくらい重要だ。コーエンHCは、先週水曜日にディフェンスのみで練習した後、火曜日にオフェンスの練習に臨んだハンターについて、スキームをよく理解していると評価している。

「攻撃面の指導者としては、彼はだいたい予想通りの状態だと思う」とコーエンHCは語った。

【RA】