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1,000ヤード越え未達成も気にしないファルコンズWRムーニー、「勝つためにここに来た」

2025年06月02日(月) 13:42


ダーネル・ムーニー【AP Photo/Butch Dill】

たとえ再び1,000レシービングヤードに戻れなかったとしても、ワイドレシーバー(WR)ダーネル・ムーニーはアトランタで巻き返しのシーズンを過ごした。

ムーニーは昨オフシーズンにファルコンズと3年契約を結んだ。その際に期待されていたのは、ドレイク・ロンドンを補完するダウンフィールドの脅威としての存在であり、キャッチ64回で992ヤード、タッチダウン5回をマークすることで、チームの期待に応えている。それらの数字はすべて、ロンドンに次ぐチーム2位の記録だった。

しかしながら、最終的にファルコンズの2024年シーズンは波のある苦しいものとなり、カーク・カズンズからマイケル・ぺニックスJr.へとクオーターバックが変わる中で、終盤に2勝6敗、プレーオフを逃す形で終わっている。レシービングの大台まであと8ヤードだったことを気にかけていないムーニーは、今度こそチームの立て直しを支えたいと願っている。

『Atlanta Journal-Constitution(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』のD・オーランド・レッドベターによればムーニーは「俺は1,000ヤードを超えるためにここに来たんじゃない」と話したという。

「俺は勝つためにここに来た。だから、レシーバーの“トップティアー”みたいなものを作ってる人がいたとしても、俺はそういうことのためにここにいるんじゃない。試合に勝つためにここに来たんだ」

残念ながら、最近のファルコンズにとって勝利は貴重なものであり、最後にプレーオフに進出した2017年以来、チームの勝率が.500を超えたことはない。

また、ムーニーの方もシカゴ・ベアーズで過ごした最初の4年間で、それほどの勝利を経験したわけではない。ベアーズはムーニーのルーキーシーズンに8勝8敗でワイルドカードにコマを進めたものの、ムーニーがパスをキャッチしていた時期を通じて24勝43敗に終わっている。

クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズを中心的な存在として迎えたベアーズはワイドレシーバー勢の再建に動き、ムーニーを手元に残さないことを選択。ムーニーがマークした992レシービングヤードは、ウィリアムズのルーキーシーズンの間にベアーズのパスキャッチャーたちが記録したどの数字をもしのいだ(最も近かったのは966ヤードのD.J.ムーア)。2021年に初めて加わった1,000ヤードクラブへの再加入こそ逃したものの、ムーニーはキャリアハイのキャッチ平均15.5ヤードもマークしている。

すさまじいスピードを見せつけたムーニーは、ディープボールで何度かビッグプレーを披露した。

幸運なことに、ディープパスは先発QBとして初めて迎えるシーズンに備えるぺニックスのプレーの中で、ムーニーが最も感銘を受けた部分だ。

「彼はものすごく遠くまでボールを投げる。腕が強いんだ。必要なところのどこにでも投げられる。彼が遅いって感じがしても、遅れない。ちゃんと間に合うようにボールを届けられる」とムーニーは言う。

アトランタのオフシーズンプログラムが進む中で、ディープな部分でも、その他のエリアについても、2人はコンビネーションを形成していく。ロンドンや、ビジャン・ロビンソン、タイトエンド(TE)カイル・ピッツといったプレーメーカーと共に、彼らのプレーはファルコンズがプレーオフ日照りから抜け出すための最も重要なカギとなるだろう。

さしあたっては、ムーニーはNFLで2つ目のホームで安定した成績を出していることに満足しているようだ。

「去年は俺の“ヴィラン期”だったけど、(プロフットボール記者協会が)グッドガイ賞をくれた。だから、それはあんまりうまく行かなかったね。でも、それ以外でラヒーム(モリスHC)や(アシスタントコーチたち)に感謝している。彼らのおかげで、俺は自分らしくいれたんだ。だから、俺にはそれができるし、自分の今の場所に満足している」

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