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テキサンズCBダービーが10シーズンのキャリアに幕

2025年06月03日(火) 08:26


ジャクソンビル・ジャガーズのロナルド・ダービー【AP Photo/Stew Milne】

ロナルド・ダービーがキャリアに幕を閉じる。

リーグのトランザクションワイヤによると、ヒューストン・テキサンズのコーナーバック(CB)であるダービーがNFLでの10シーズンを経て引退するという。

ダービーは現地3月17日に1年250万ドル(約3億5,626万円)の契約を結んだが、テキサンズでプレーすることはない。しかし、ダービーは移籍を繰り返したNFLキャリアの中で、バッファロー・ビルズ、フィラデルフィア・イーグルス、ワシントン・コマンダース、デンバー・ブロンコス、ボルティモア・レイブンズ、ジャクソンビル・ジャガーズと6つのチームでプレーしてきた。

31歳で引退するダービーは、キャリア通算で118試合に出場(うち107試合に先発)し、タックル447回、パスディフェンス106回、インターセプト8回を記録している。

ビルズから2015年ドラフト全体50位で指名されたダービーは、すぐにチームに影響を与えるようになった。ルーキーシーズンには15試合で先発を務め、インターセプト2回、キャリアハイとなる21回のパスディフェンスを記録。ディフェンス部門年間最優秀新人賞の投票では2位につけた。

しかし、それ以降にダービーがビルズに在籍したのは翌年だけで、2017年シーズン開幕前にイーグルスにトレードされた。

このトレードはダービーとイーグルスの双方にとって大きな成功となり、チームは第52回スーパーボウル制覇を達成。ダービーはプレーオフの全3試合に先発出場し、ポストシーズン中に記録したパスディフェンス数(6回)でリーグトップタイにつけた。

最終的に、フィラデルフィアで過ごした3年間は、ダービーが1つのチームで過ごした最長の在籍期間となっている。

ダービーは2020年にコマンダースで16試合に先発し、2021年から2022年にかけてはブロンコスで計16試合に先発出場した。2023年にはレイブンズで16試合に出場し、そのうち7試合で先発を務め、昨季はジャガーズで13試合に出場、うち12試合で先発を務めた。

ダービーの決断により、テキサンズはベテランのコーナーバックを1人失うことになるが、このポジションにはすでに十分な戦力がそろっている。デレク・スティングリーJr.、カマリ・ラシター、ジェイレン・ピートリの3人はいずれも早い段階で頭角を現しており、今後も成長著しいCB陣をけん引していくだろう。

テキサンズはやや層が薄くなった状態で前に進み、ダービーは人生における次のステージへと進むことになった。

【RA】