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ジャガーズHCコーエンがRBイーティーエンのトレードのうわさを否定

2025年06月03日(火) 10:22


ジャクソンビル・ジャガーズのトラビス・イーティーエン【Logan Bowles via AP】

ランニングバック(RB)トラビス・イーティーエンが衰えたといううわさは、大げさに誇張されている。

少なくとも、ジャクソンビル・ジャガーズのヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンはそう考えているようだ。コーエンHCはイーティーエンを称賛しており、ジャガーズがイーティーエンをトレードするとの憶測を否定。そのようなうわさは“完全に間違っている”と報道陣に語った。

『Jacksonville.com』によると、コーエンHCは現地2日(月)にイーティーエンについて「彼は私たちが求めたことをすべて、非常に良いペースでやってくれている。スクリーンプレーを遂行する能力があり、ジェットスウィープでもボールを託せる。ランプレーにおける視野も今のところ素晴らしい。求めたこと以上のことをやってくれているし、安定感もある」と述べたという。

作戦上でもフィールド上でも、イーティーエンは長年、ゲームプランを立てる人の頭の中でそうした役割を担う選手として位置付けられてきた。2021年NFLドラフトでクレムソン大学時代のチームメイトであるクオーターバック(QB)トレバー・ローレンスと共にジャガーズに指名されて以来、イーティーエンはオフェンスの武器と見なされている。

しかし、2024年にはイーティーエンの長期的な活躍に関して懸念すべき兆候が見られた。期待の新人ワイドレシーバー(WR)ブライアン・トーマスJr.に対する高めのパス以外ほとんどうまくいかなかった苦しいシーズンの中で、イーティーエンはランプレーでの影響力を失った。また、イーティーエンの記録(558ランヤード)を上回る766ランヤードを記録したタンク・ビグスビーの方が、イーティーエンよりも影響力のあるプレーを生み出す可能性が高いと見られ、ジャガーズは2025年にイーティーエンを交代させるとの見方が強まった。

しかし、それは2025年ドラフトの上位で実現しておらず、ジャガーズはドラフト全体5位でボイジー州立大学のアシュトン・ジェンティを指名する代わりに、トレードアップしてハイズマントロフィー受賞者のトラビス・ハンターを全体2位で指名した。ジャガーズはドラフト4巡目で俊足のRBベイシャル・トゥートンを指名したものの、オフシーズンにRBポジションの問題は解決できていない。

新人契約の最終年にあたる5年目を迎える中、イーティーエンが軌道修正するために必要なのはコーチングスタッフの交代なのかもしれない。新ヘッドコーチのコーエンは、6月初旬にわざわざ意見を述べるほどイーティーエンを評価しているようだ。

コーエンHCが9月になっても同じ考えを持ち続けているかに注目しよう。

【RA】