今季もRBロビンソンJr.を主力に据えるコマンダース、「彼は今年が何を意味するのかを理解している」
2025年06月03日(火) 11:00
ワシントン・コマンダースは今オフシーズンにクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズを中心としたオフェンスを強化し、ワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルの獲得やオフェンシブラインの補強に踏み切った。しかし、ランニングバック(RB)陣はほとんど手づかずの状態となっている。
コマンダースはドラフト7巡目でようやくランニングバックのジャコリー・クロスキー・メリットを指名し、フリーエージェント(FA)のベテランRBとは契約を結ばなかった。そのため、2025年シーズンを迎えるにあたってはブライアン・ロビンソンJr.が明確な1番手となっている。
攻撃コーディネーター(OC)クリフ・キングスベリーはキャリア4年目を迎えるロビンソンJr.のこれまでのパフォーマンスに好印象を抱いているようだ。
チーム公式記録によると、キングスベリーOCは先週に「ああ、彼は本当に集中している。去年を通して最も重要だったのは、出場を求めた選手たちが皆、高いレベルでプレーしてくれたことだと思っている」と述べたという。
キングスベリーOCはコマンダースのオフェンスは“かなり充実したグループ”だと強調。また、RBオースチン・エイケラーは引き続き重要な役割を担い、ジェレミー・マクニコルスとクリス・ロドリゲスJr.は出番に応じて貢献する見込みだとつけ加えた。しかし、今季に主力RBとして活躍するのはロビンソンJr.だと見られている。
「B-ロブ(ロビンソンJr.)はものすごく高いレベルでプレーしてきた選手だ。シーズン序盤、まだ健康状態が万全だったときには、まさに私たちが期待していた通りのプレーを見せてくれていたし、今オフシーズンの集中力も素晴らしい。彼は今年が自分にとって何を意味するのかを理解しているし、あのレベルでプレーすればチームにとって大きな意味を持つ存在になるだろう」
ロビンソンJr.はキングスベリーOCの就任初年度にキャリアハイとなるキャリー平均ヤード(4.3ヤード)を記録したが、爆発力には欠けている。26歳のロビンソンJr.は2024年シーズンに14試合に出場してキャリー数(187回)、ランヤード(799ヤード)、タッチダウン数(8回)でキャリアハイを更新した。
シーズン開幕が近づくにつれ、コマンダースではベテラン選手の獲得が選択肢の1つになるかもしれない。クロスキー・メリットはスピードを武器に、キングスベリーOCにとって予想外の切り札になる可能性がある。今季注目すべきポイントの1つは、特にロビンソンJr.が序盤から好調でない場合に、キングスベリーOCがどれだけサミュエルをバックフィールドから起用するかだ。
契約最終年を迎えるロビンソンJr.は、6月時点でコマンダースの明確な主力ランニングバックとなっている。ブロッキング面で成長すれば、ロビンソンJr.は2025年により高いパフォーマンスを発揮できるだろう。
【RA】