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QBストラウドは投球側の肩に「よくある痛み」を抱えているとテキサンズHCライアンズ

2025年06月04日(水) 08:46


ヒューストン・テキサンズのC.J.ストラウド【AP Photo/Ashley Landis】

6月初旬であるにもかかわらず、ヒューストンではある注目選手の練習不参加が話題になっている。

ヒューストン・テキサンズのクオーターバック(QB)C.J.ストラウドはOTA(チーム合同練習)の投球練習を欠席しており、その原因は当初、胸筋の問題にあると見られていた。その後、その症状はヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズが現地3日(火)に“よくある痛み”と表現する程度にまで和らいでいる。最も重要なのは、2025年シーズンが近づく中、ライアンズHCがストラウドの今後について懸念を示さなかったことだ。

ライアンズHCは「C.J.には何の懸念もない。ただのよくある痛みだ。念のための対策を講じているが、問題なくプレーできる状態だ。私としては何も心配していない」と述べている。

ライアンズHCは火曜日、ストラウドに関する質問に対して意図的に曖昧な回答をし、ストラウドがミニキャンプまでに投球できるようになるかを尋ねられても具体的な返答を避けた。さらに、ストラウドがオフシーズンに肩の手術を受ける可能性について追及されると、ライアンズHCは完全に質問を拒絶し、次のようにコメントしている。

「皆さん、C.J.については以上だ。質問もこれで終わり。私が話したことが彼の状況のすべてだ。よくある痛みで、念のため慎重に対応している。無理に急がせることはしない。彼は大丈夫だ。準備が整うタイミングが来れば、そのときには万全の準備ができているはずだ」

オフシーズンのこの時期は、レギュラーシーズン中のように週次報告でケガの状況を開示することが義務付けられていない。ストラウドには肩の問題に関する記録もなく、これまでのキャリアで肩の不調によって故障者報告に名前が載ったのは、2023年シーズン第2週の一度だけだ。

ストラウドは2024年シーズンの一定期間、不安定で頼りにならないオフェンシブラインの後ろでプレーすることを余儀なくされ、苦戦を強いられた。ほとんど絶え間のないプレッシャーによって明らかな影響を受けたにもかかわらず、ストラウド本人が自身の失敗の理由として身体的な不調を挙げることはなかった。

そうした中でもテキサンズはプレーオフ進出を果たし、プレーオフで1勝を挙げ、ディビジョナルラウンドではカンザスシティ・チーフスを第4クーター終盤まで追い詰めたが、最終的には敗退。ストラウドはその過程で重要な役割を果たしていた。

6月に若きスタークオーターバックが投球練習を欠席している姿を見て不安になるのは当然だ。その光景は、2022年の同じ時期に腕の疲労を抱えていたロサンゼルス・ラムズのQBマシュー・スタッフォードを想起させるかもしれない。当時、スタッフォードはシーズンを通じてその問題を抱えていた。

テキサンズファンはライアンズHCの言う通り、ストラウドの問題が単なる痛みに過ぎないことを願っている。

【RA】