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イーグルスはスーパーボウルを連覇する「方法を分かっている」とRBバークリー

2025年06月04日(水) 11:40


フィラデルフィア・イーグルスのセイクワン・バークリー【AP Photo/Brynn Anderson】

フィラデルフィア・イーグルスはスーパーボウルを制覇した後に訪れる勢いの低下を感じていないようだ。

2年連続のロンバルディトロフィー獲得を目指すランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは、イーグルスのOTA(チーム合同練習)は証明すべきことが多くあった昨年と同じくらい熱気にあふれていると発言。今年のイーグルスは勝利の方程式を築くために必要なものを理解しているようだ。

バークリーは現地2日(月)に『NFL Network(NFLネットワーク)』の『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』で「とても良い感じだ」と話し、こう続けている。

「みんなが集まって溶け込み、懸命にトレーニングして高いレベルで競い合っている。ドラフトで指名した若手選手も、新たに獲得した選手たちも、最初からチームのカルチャーを受け入れている」

「その質問に対する一番の答えは、成功は偶然じゃないということだ。俺たちは方法も、何が必要かも分かっている。目標に到達するにはどのステップも飛ばせない。去年のOTAも同じだ。俺たちはすでに、トレーニングキャンプがどうなるのかも、シーズン中にどうなるのかも分かっている。やり方は分かっているから、あとはそれに従って、健康維持に関してちょっとした運があればうまくいくはずだ。うちには才能のある選手もコーチもそろっているし、そうしたら優位に立てるだろう」

バークリーは2024年シーズンに自己最多となる2,005ランヤード、タッチダウン13回を記録。プレーオフを含む1シーズンあたりのランヤード(2,504ヤード)ではNFL記録を樹立した。スーパーボウルリングに加え、新契約も手にしたバークリーは、『Madden NFL 26(マッデンNFL 26)』のカバーアスリートにも選ばれている。

すべての偉大な選手と同じように、バークリーも自身とチームが成し遂げたことに誇りを持っているが、バークリーは過去の栄光に甘んじるタイプではなく、次に登る山に目を向けている。

「最高の1年だった。夢のような1年だった」と語ったバークリーは次のように続けた。

「このために練習してきたと思うような1年だった。それのすごいところは、もう一度そのチャンスがあるってこと。気持ちを切り替えるにはそこから学ぶことだ。素晴らしい1年を過ごしたとしても、改善していけるプレーや要素は山ほどある。細かい部分にこだわって、自分のプレーを次のレベルに引き上げることに集中しないといけない」

「ここまで来ると、ちょっとした変化しか起こせないかもしれないけど、どんな変化でも起こせたらそれが自分の力になる。それは自分だけじゃなくてチーム全体の考え方だ。もちろん、俺たちはやり遂げたし、エベレストの頂上に立ったけど、今はみんなで下山して、また登り始めるときだと思っている」

スーパーボウル連覇は非常に難しい挑戦だ。2000年以降、それを達成したのは2022年から2023年のカンザスシティ・チーフスと2003年から2004年のニューイングランド・ペイトリオッツのみとなっている。

2,000ランヤードを突破した選手が、翌シーズンも同様の成績を残すのも難しい挑戦だ。過去にその偉業を成し遂げた8人のランニングバックのうち、翌シーズンに1,500ヤードを超えた選手は1人もいない。また、キャリー平均4.5ヤードを超えた選手もおらず、2人の選手(テレル・デイビスとデリック・ヘンリー)はシーズンの半分以上を欠場した。

8人の選手の2,000ヤードを突破した翌年の成績は以下の通りだ。
O.J.シンプソン:1,125ヤード、キャリー平均4.2ヤード
エリック・ディッカーソン:1,234ヤード、キャリー平均4.2ヤード
バリー・サンダース:1,491ヤード、キャリー平均4.3ヤード
テレル・デイビス:211ヤード、キャリー平均3.1ヤード
ジャマール・ルイス:1,006ヤード、キャリー平均4.3ヤード
クリス・ジョンソン:1,364ヤード、キャリー平均4.3ヤード
エイドリアン・ピーターソン:1,266ヤード、キャリー平均4.5ヤード
デリック・ヘンリー:937ヤード、キャリー平均4.3ヤード

チームとしても選手としても、エベレストの頂上に到達するには多大な努力が必要だ。バークリーは、自分とイーグルスにはそれを再び成し遂げるだけの精神力があると信じている。

【RA】