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2023年の負傷前より調子が良いと感じているレイブンズRBミッチェル

2025年06月04日(水) 12:28


ボルティモア・レイブンズのキートン・ミッチェル【AP Photo/John Raoux】

ボルティモア・レイブンズのランニングバック(RB)キートン・ミッチェルは2023年シーズンの6週間で驚異的な活躍を見せ、相手選手を置き去りにしてキャリー47回で平均8.4ヤードを記録した。しかし、シーズン第14週に深刻な膝のケガに見舞われたことで、その勢いを失ってしまった。

ミッチェルは2024年シーズンの大半を欠場し、レギュラーシーズン最後の2試合で、キャリー15回で30ヤードを記録するにとどまった。しかし、ケガから1年以上が経過した今、ミッチェルは2023年のレベルに戻っただけではなく、それを超えたと語っている。

チーム公式サイトによると、ミッチェルは「最初にここに来たときよりも、今の方が良い調子だと感じている。これは間違いなく映画になるはずだ」と話したという。

ミッチェルはチームが昨年、完全に回復するまで復帰を急がせず、十分な時間を与えてくれたと明かした。また、ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーはミッチェルが負傷した脚をかばう様子はもう見受けられないと述べている。

ハーボーHCは「スピードがあるのはもちろん、調整して追跡する能力もある」と語り、「去年は膝のことを少し気にしているように見えたかもしれない。この春にはそういう様子がまったく見受けられないし、それは良かったと思っている」と続けた。

ミッチェルはケガによって自身のキャリアに対する考え方が変わり、その過程をより大切に思えるようになったと話している。23歳のミッチェルは新たな気持ちでキャリアを歩んでいく準備ができているようだ。

「話しかけてくれた人にはよく言っているんだけど、俺は初めからやり直しているんだ。みんな、俺に何ができるのかすら分かっていない。とにかく一からやり直して、自分にできることを証明し、1日1日を大事にしていくだけだ」とミッチェルは話している。

デリック・ヘンリーはレイブンズの主力選手であり続け、ジャスティス・ヒルはペースを変える役割を果たせる存在となっている。そうした中で、レイブンズは今オフシーズン、ドラフト外フリーエージェント以外にランニングバックを補強しなかった。そのため、ミッチェルは健康を保ち、2023年シーズンのような爆発力を見せれば、ヘンリーの後ろでそれなりの役割を担うチャンスが得られるだろう。もし今回の発言が現実になれば、ミッチェルはヘンリーやヒルとは違った要素をレイブンズのバックフィールドにもたらすはずだ。

【RA】