ベンガルズDEヘンドリックソンとスティーラーズOLBワットがミニキャンプ参加を見送り
2025年06月11日(水) 09:46
今週、サックアーティストである2人のビッグネームが出席義務のあるミニキャンプを見送っている。
シンシナティ・ベンガルズのトレイ・ヘンドリックソンとピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワットがホールドアウトしていると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが状況を知る人物の話を元に現地10日(火)に報じた。
これまでのオフシーズンワークとは異なり、ミニキャンプは参加必須であり、選手には欠席した日ごとに罰金が科される。1日目の欠席では1万7,462ドル(約253万円)、2日目が3万4,925ドル(約506万円)、3日目が5万2,381ドル(約758万円)の罰金であり、3日間のトータルは10万4,768ドル(約1,517万円)になる。ただし、トレーニングキャンプとは違って、ミニキャンプ欠席の罰金は免除される可能性がある。
2021年に結んだ延長契約の最終年に入り、基本給が2,105万ドル(約30億4,731万円)となっているワットは、新契約を求めている。ワットの年平均額2,800万3,000ドル(約40億5,556万円)はエッジラッシャーの中で7番目に高い。NFLでトップクラスのディフェンスの脅威であるワットの新契約は、それをはるかに上回るものになるだろう。
ラポポートによれば、ピッツバーグでのワットの話し合いは進展していないとのことだ。
スティーラーズのヘッドコーチ(HC)であるマイク・トムリンは火曜日の練習後、報道陣に「もちろん、彼がここにいてくれたら良かった。だが、われわれの今の位置について、驚きはない。われわれはビジネスを完了させたいという望みを表明してきた。それは彼も同じだ。われわれは引き続き取り組んでいく。前にもこういう状況はあった」とコメントしている。
スティーラーズで7度プロボウラーに選ばれたワットは、過去7シーズンのうち、6シーズンでサック数を2ケタにのせている。例外は負傷で短く終わった2022年シーズンだ。ワットは2020年(15回)、2021年(22.5回)、2023年(19回)にNFLのサックリーダーになった。2024年はサック11.5回で終わったものの、ファンブルフォース6回でNFLのトップに立っている。
同様に、こちらもQBの脅威であるヘンドリックソンは、2024年にサック17.5回でリーグをリードした。30歳のヘンドリックソンは4回連続でプロボウルに選出され、2021年にベンガルズに加わってからトータルでサック57回を記録。過去2シーズンでは合わせて35回を数えた。
ベンガルズのパスラッシャーであるヘンドリックソンは、過去数シーズンで新契約を取りつけようとしてきた。今オフシーズンにもそれは続いており、複数年契約については進展がない状況だ。チームは今オフシーズンにトレードを追求する許可をヘンドリックソンに与えたものの、ベテランであるヘンドリックソンが求めるサラリーを払うためにドラフト資本を積極的に手放すチームはなく、これが実現することはなかった。
ヘンドリックソンは新契約がない状態でベンガルズでプレーする計画はないと話している。ミニキャンプを見送ったことで、長く続くにらみ合いの新たな章が始まった。
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