テキサンズQBストラウドがミニキャンプで投球を再開、肩の懸念を否定
2025年06月11日(水) 10:51
ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズがクオーターバック(QB)C.J.ストラウドの肩の状態について詳細を語ることを強く拒んでから1週間後、本人が待望の朗報を届けた。
今週の練習で投球を再開したストラウドは、現地10日(火)に報道陣の前で「大丈夫だ」とコメント。自身の右肩をめぐる騒ぎについては、オフシーズンに取り上げるニュースが少ないことが原因だと語った。
「みんな話題があまりないんじゃない?」と切り出したストラウドはこう続けている。
「だからオフシーズンの間は何でも大げさに扱われるんだよ。俺は大丈夫だ。本当に何も問題ない」
「感触はすごく良かった。またフィールドに立てることに心から感謝している。少し感覚は鈍っていたけど、何本か投げて、何本かはミスもあった。でも、仲間たちと一緒にプレーできることが何よりうれしい」
ストラウドは今春のチーム合同練習(OTA)を欠席していた。これについてライアンズHCは、6月3日に肩に「よくある痛み」を抱えているだけだと説明したところ、一部の記者からは手術の可能性を問う声が上がった。ライアンズHCがそれ以上の説明を避け、質問にも直接答えなかったため、懸念の声が広がっていった。
そんな中、ストラウドは火曜日に笑顔で登場。投球練習を一時的に控えていた理由について、オフシーズンに自身を追い込んだ分、体をケアするためだったと説明した。
「このオフシーズンはかなり真剣に取り組んできた」とストラウドは語った。
「ハードにトレーニングして、体の状態を整えることに専念した。ストレングスコーチたちと一緒に、かなり早い段階からここに来て取り組んでいたよ。体脂肪を落として、もっと速く、もっと強くなるために努力してきた」
「すごく順調にいったけど、どんなトレーニングにもリスクとリターンはある。特にハードなトレーニングにリスクはつきものだ。それでも充実したオフシーズンは過ごせたと思っている。ただ、原因がすべてそれだとは言えない」
ライアンズHCも火曜日、ストラウドを一時的に休ませた判断について「C.J.にとって最善の選択をした」と説明している。
「C.J.は本当に負けず嫌いなんだ」とライアンズHCはコメントした。
「先週も、C.J.は練習に出たいと強く主張していた。それが彼という人間をよく表している。でも、ヘッドコーチとして最も大切なのは、選手を守ることだ。周囲の意見は気にならない。他の誰よりも、選手たちの状態を把握しているのは自分だ。だから、健康と安全を第一に考えて、選手にとって最善の判断を下す。それが、今日のC.J.に関する判断につながった。彼はとても良い状態に見えた」
もちろん、これでストラウドの不安が完全に消えたわけではない。クオーターバックが肩の違和感や疲労で練習を休む場合、その経過を注視する必要がある。それでも、テキサンズが2025年シーズンに臨むにあたって、ストラウドの順調な回復は非常に明るい材料だ。チームにとって、今はクオーターバックの不安を抱える余裕などない。
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