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ボート上の映像について「私生活は私生活のままに」とペイトリオッツWRディッグス

2025年06月11日(水) 13:14

ニューイングランド・ペイトリオッツのステフォン・ディッグス【AP Photo/Charles Krupa】

現地4日(火)、ニューイングランド・ペイトリオッツのワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスが、5月28日に撮影されたと見られるボート上での映像が拡散して以降、初めて公の場で口を開いた。問題の映像では、ディッグスがボートの上でピンク色の結晶の入った袋を複数の女性に手渡しているように見える場面が映っている。

ディッグスは、ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルをはじめとするペイトリオッツ関係者と話を交わしたことを認めつつも、詳細については明かさず、私生活はあくまで私生活のままにしておきたいと語った。そのうえで、今後は正しい選択をするよう努めていくと強調している。

ペイトリオッツの参加必須のミニキャンプ2日目に報道陣に囲まれたディッグスは、「もちろん、できるだけ率直にみなさんと話したいとは思っている」と切り出し、次のように続けた。

「ただ、親しくない人に私生活のことは話さないというポリシーが俺にはあるんだ。ここにいる人たちは男女問わず、みなさん素晴らしい人たちなのは分かっているけど、それでも私生活は私生活のままにしておきたい。もちろん、ブラベルとは話をしたよ。彼の言ったことをそのまま繰り返すけど、みんなが良い判断をしてくれることを願っている、と言っていた。チーム内の他の人たちとも話はした。だから、それ以外のことはノーコメント。詳細についてはすべて内部で処理している」

動画では物質の正体や撮影時期が不明だったものの、ブラベルHCは動画が拡散された直後に本件について触れている。ディッグスと同様に、この件はチーム内で対処するとの姿勢を示していた。

「もちろん、われわれとしても把握している事案だ」とブラベルHCは5月28日にコメントしている。

「すべての選手に対するメッセージは一貫している。良い判断を下すよう努めてほしいということだ。ステフォンと交わした会話の内容については、彼と私、そしてチームの間だけに留めておく」

ブラベルHCとディッグスの両者にとって、今シーズンはそれぞれ現職での初年度となる。

プロボウルに4度選出されているディッグスは、今年3月にニューイングランド・ペイトリオッツと3年最大6,900万ドル(約99億9,948万円)の契約を結んだ。かつてミネソタ・バイキングスとバッファロー・ビルズで活躍し、昨季はヒューストン・テキサンズでプレーしたが、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂によりわずか8試合の出場でシーズンを終えている。

31歳のディッグスは、先週行われたペイトリオッツのチーム合同練習(OTA)にも参加していた。

ペイトリオッツにとっては新加入の選手であるディッグスだが、メディア対応においてはベテランらしさをのぞかせた。ボート上での一件についてさらに詳しい説明を求められた際も、冷静に応じている。

「このリーグに入って10年になる。質問の仕方はいくらでも変えられるけど、俺はどんな聞き方をされても正直に同じ答えを返す」とディッグスは述べている。

ペイトリオッツのミニキャンプは水曜日で終了する。

今シーズンで11年目を迎えるディッグスは、これまでにレシーブ857回、1万491ヤード、タッチダウン70回を記録している。

【R】