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契約交渉に「不満」を抱くコマンダースWRマクローリン、トレーニングキャンプへの参加は未定

2025年07月16日(水) 11:32

ワシントン・コマンダースのテリー・マクローリン【AP Photo/Derik Hamilton, File】

ワシントン・コマンダースのスターワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンは契約交渉が難航しているため、来週のトレーニングキャンプ初日に参加するかどうかが未定となっている。

先月に参加必須のミニキャンプを含め、オフシーズンワークアウトをすべて欠席したマクローリンは、現地15日(火)に地元メディアの取材に応じ、新契約がまとまっていない現状に不満を漏らした。

『NBC Sports Washington(NBCスポーツ・ワシントン)』のJP.フィンレイによると、マクローリンは「正直に言うと、かなり不満がある」と語り、こう続けたという。

「これまでに起こったことはすべて、失望と苛立ちの連続だった。俺はここでキャリアを続けたいと思っている。ここで人生を築き上げてきたし、ここで初めて妻と一緒に家を買った。だから、ここはずっと住みたいと思っている場所なんだ。ただ、これまでの展開にはがっかりしている。もちろん、すべてがビジネスだってことは理解している。でも、それと同時に、自分がきちんと評価され、感謝されていると感じられるような状況に身を置きたいと思っている。残念ながら、思い通りの展開にはなっていない。今はただ1日1日を大切にしようとしている。最初の方は正直、単純にうまくいけばいいなと思っていた。もっと話が進むと思っていたんだけど、今はどうなるか分からない状況だ」

マクローリンは2022年夏に締結した3年6,820万ドル(約101億5,481万円)の契約の最終年を迎えようとしている。その年平均額(2,320万ドル/約34億5,442万円)は、ニューヨーク・ジェッツがWRギャレット・ウィルソンと年平均3,250万ドル(約48億3,917万円)の契約を結んだ月曜日を経て、ワイドレシーバーの中で17位となっている。

29歳のマクローリンは2024年に5年連続の1,000ヤード超えを達成し、キャリアで2度目のプロボウル選出を果たした。トレーニングキャンプへの参加について尋ねられた際に明確な回答を避けたマクローリンは、次のようにコメントしている。

「正直、まだ決めていない。今は1日ごとに考えようとしているところ。現時点でもっと状況が明確になっていることを期待していたから、その部分は残念だ。まだ決定はしていない。今週の残りの状況を踏まえて、1日ずつ様子を見ながら対応していくつもりだ」

その後、マクローリンはチームと1カ月以上、契約延長について話し合っていないことを明らかにした。

「積極的な話し合いをしなきゃいけないと思う」とマクローリンは話している。

「すでに言ったように、1カ月以上話し合っていない。キャンプが間近に迫って時間もなくなってきている。もちろん、去年の成果を土台にして、ジェイデン(ダニエルズ、クオーターバック/QB)やオフェンスと成長を続けていけるような状況にしたいと思っている。俺が一歩引くまで、フィールドの状況は素晴らしかった。そこが重要だ。コネクションもオフェンスもエネルギーも、ただただ素晴らしかった。だから、その頃と今の状況を比べると、残念な気持ちになる。これからどうなるかは分からないけど、前向きな話し合いがなければ、どうやってフィールドに立てばいいか想像できない」

コマンダースの新しい幹部は低迷していたフランチャイズを引き継いで以来、数々の素晴らしい動きを見せてきた。マクローリンとの行き詰まりはコマンダースにとって初めてのネガティブなニュースとなっており、その影響は今も続いている。

コマンダースのベテラン選手は7月22日(火)にトレーニングキャンプに合流する予定だ。キャンプを欠席することを選んだ場合、マクローリンには1日あたり5万ドル(約744万円)の罰金が科される。キャンプに参加して“ホールドイン”するという選択肢もあり、その場合は問題が解決するまで練習への参加を見送りながら、罰金を回避することができる。

【RA】