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パッカーズとOTトムが4年約130億円の契約延長に合意、サインボーナスは史上最高額に

2025年07月22日(火) 08:44

グリーンベイ・パッカーズのザック・トム【Aaron M. Sprecher via AP】

オフェンシブタックル(OT)ザック・トムは以前よりも安心感を持って2025年シーズンを迎えることになった。

現地21日(月)、急成長を遂げているトムとグリーンベイ・パッカーズが4年8,800万ドル(約129億7,613万円)の契約延長に合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが報じた。

ラポポート、ペリセロ、ガラフォロによると、トムの契約は最大で9,200万ドル(約135億6,595万円)に達し、サインボーナスはNFLのオフェンシブラインマン(OL)として史上最高額の3,020万ドル(約44億5,317万円)に上るとのこと。

今回の契約延長は、パッカーズにとって長年の懸案事項だった財政面の課題を解決するものとなっている。かつてドラフト4巡目指名を受け、2025年に新人契約の最終年を迎えようとしていたトムは、残りの1年でプレーして将来的な報酬面でのリスクを負うことなく、2025年から2026年にかけて1,800万ドル(約26億5,421万円)以上の昇給が見込める有利な契約延長を手に入れた。

トムは年平均額(2,200万ドル/約32億4,403万円)でフィラデルフィア・イーグルスのOTジョーダン・メイラタやアトランタ・ファルコンズのOTジェイク・マシューズと肩を並べることになる。ライトタックル(RT)に限れば、カンザスシティ・チーフスのジャワーン・テイラーを上回り、イーグルスのレイン・ジョンソンに次ぐトップ4に躍り出るが、他の高額契約タックルと比べるとチームにとって手頃な契約にもなっている。

トムの契約は、ライトタックルへの投資が積極的に行われる新たな潮流の最新事例だと言えよう。通常、最も多くの年平均額を受け取るのはレフトタックル(LT)だが、タンパベイ・バッカニアーズのトリスタン・ワーフスやデトロイト・ライオンズのペネイ・スウェルは、レフトタックルでトップに立つサンフランシスコ・49ersのトレント・ウイリアムスをわずかに上回っている。トムはルーキーシーズンにさまざまなポジションをこなす柔軟性を示しており、その多才さが契約の価値をさらに高めたようだ。

ドラフトの3日目に指名されたウェイクフォレスト大学出身のトムは、毎年着実に成長を続け、昨季には『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によるグレードでキャリア最高の85.8をマーク。これはNFLの全タックルの中で6番目に高い評価だった。契約期間が残り1年となる中、パッカーズは今こそクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブの重要なプロテクターを長期にわたって確保するタイミングだと判断したようだ。

【RA】