ベンガルズ新人たちがトレーニングキャンプに集合する中、1人未契約のDEシェマー・スチュワート
2025年07月20日(日) 15:11
シンシナティ・ベンガルズと1巡目指名選手の間の対立が本格的に顕在化した。
現地19日(土)はベンガルズのルーキー選手たちがトレーニングキャンプのために集合する日だったが、ディフェンシブエンド(DE)シェマー・スチュワートはその時点で未契約のままだった。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが伝えている。ルーキー契約を結んでいない以上、先例のない契約抗争の渦中にいるスチュワートはキャンプに集合することも、参加することもできない。
スターを必要とする守備陣において将来を担う存在になることを期待して、ベンガルズが全体17位でテキサスA&M大学のスチュワートを指名した4月以降、チームとの対立はゆっくりと深まっていった。
オフシーズンプログラムが始まると、通常ならシンプルなはずのルーキー契約プロセスが一筋縄ではいかないことが明らかになった。スチュワートは自主参加のワークアウトや参加必須のミニキャンプでフィールド上に現れず、それはベンガルズが新人契約に将来の保証を無効にできる先例のない条項を盛り込もうとしていることが理由だと報じられた。契約の遅れについてスチュワートは当時、「今ごろはもうフィールドに立っていると思っていたのに」と発言し、シーズンに向けて自身で準備を進めているが、契約問題が解決するまでフィールド上の練習には参加しないと言っていた。言葉通り、彼は参加必須のミニキャンプ最終日を完全に欠席している。
今週はデンバー・ブロンコスと新人コーナーバック(CB)ジャデイ・バロンの契約が成立したため、これでスチュワートは正式に32人の1巡目指名の中で契約していない最後の1人となった。同じベンガルズのドラフト指名仲間で2巡目に指名されたラインバッカー(LB)デメトリアス・ナイトJr.も土曜日に契約書にサインしたとチームが発表している。
プレシーズンゲームの開始まで3週間を切り、その1カ月後には正式にシーズン入りする。オフシーズンの準備が新たな段階に入る中、何の動きもないというのはスチュワートにとってもベンガルズにとっても心配な状況だ。
これから両者が合意に達することができるのかどうか、そしてそれはいつなのかが気になるところだが、ベンガルズのオフシーズンのドラマはこれで終わりではないだろう。他にも、延長かトレードを希望し、現行契約ではベンガルズでプレーしないと主張しているリーグのサックリーダー、DEトレイ・ヘンドリックソンとの契約交渉も長引いている。
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