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スティーラーズがシーズン第8週のパッカーズ戦で1933年のスローバックユニフォームを着用へ

2025年07月22日(火) 11:29

【NFL】

ピッツバーグ・スティーラーズは今シーズン、創設当初の時代まで時計の針を戻す。

スティーラーズが現地21日(月)、ピッツバーグ・パイレーツとして知られていた1933年当時のチームが着用していた初期のユニフォームを再現したスローバックユニフォームを発表。スティーラーズはそれをシーズン第8週に行われるグリーンベイ・パッカーズ戦で着用する予定だ。

「過去と現在を融合させる」

当時の独特なユニフォームになじみのない人にとっては、攻めたデザインに見えるかもしれない。しかし、スティーラーズは現代のユニフォーム規定に則り、最も目立つ要素――ピッツバーグ市の紋章――を控えめなものにしている。以前はその紋章が胸の中央に大きくプリントされていたが、現在はその部分に黒で縁取られた白いブロック体の背番号が配置されている。

その代わり、過去を称える重要な要素である紋章は、見る人の目を引きすぎないよう、ユニフォームの左肩に配されることになった。注目を集める役割はすでにゴールドのジャージーが担っており、襟元に沿った斜めのラインや、その下に配された複数の縦縞を含む黒のストライプ模様がその特徴となっている。

それはまさに唯一無二で、ポッツビル・マルーンズやデイトン・トライアングルズといったチームが大都市へ移転してからまだ数年しか経っていなかった1933年を彷彿とさせるデザインだ。当時、攻めたストライプ柄のユニフォームは問題であるどころか特徴となっていた。スティーラーズがその後、バンブルビー(マルハナバチ)柄のユニフォームを披露したことも忘れてはならない。

ジャージーの背面には、1994年のNFL創設75周年記念シーズンにスティーラーズが初めてスローバックユニフォームを披露した際と同様に、大きな黒のブロック体の背番号があしらわれている。1994年にはロゴなしの標準的な黒いヘルメットと組み合わせて着用していたが、今回はユニフォーム全体に統一感を持たせると同時に、近年のオルタネート(代替)ヘルメット導入の流れにも乗るために、独自のアレンジを加えている。

スティーラーズはパイレーツと呼ばれていた時代に初めて着用したユニフォームに金色のレザーヘルメットを合わせていた。スティーラーズはこの15年ほどで他チームが取り入れてきたフェイクレザーのアプローチを取り入れるのではなく、過去に人気だった別のヘルメットの要素を融合させることを選び、マットイエローのシェル、黒の一本ライン、標準的なスティーラーズのロゴ、グレーのフェイスマスクを組み合わせ、1930年代と1960年代の両時代に敬意を表すデザインに仕上げている。

スティーラーズが21世紀にスローバックユニフォームとゴールドのヘルメットを組み合わせるのは今回で2度目だ。スティーラーズは2007年から2011年にかけて、同様のゴールドのシェルとスローバックユニフォームを組み合わせていたが、フェイスマスクの色は黒だった。

もちろん、パンツについても忘れてはならない。スティーラーズは1933年当時の姿を再現するため、ベージュのパンツを着用する予定だ。それは、その当時のスローバックユニフォームに共通して見られる特徴でもある。

バンブルビー柄のユニフォームと同様に、今回のユニフォームも間違いなくインターネット上でさまざまな反応を引き起こすだろう。しかし、今季のスティーラーズはそれを気にすることなく、確実に大きな注目を集めるユニフォームを身にまとい、過去を称えるつもりだ。

【RA】