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契約交渉が難航しているDEヘンドリックソンの残留を望むベンガルズオーナー

2025年07月22日(火) 13:58

シンシナティ・ベンガルズのトレイ・ヘンドリックソン【Scott Boehm via AP】

トレーニングキャンプが始まった中、シンシナティ・ベンガルズのディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンの契約問題は依然として続いている。

こう着状態が長引く中、現地21日(月)にヘンドリックソンについて尋ねられたベンガルズのオーナーであるマイク・ブラウンは楽観的な口調で意見を述べた。

『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイヤラー)』によると、ブラウンは「交渉が長引いている。トレイ・ヘンドリックソンは素晴らしい選手で、良い人間だ。われわれは彼をここにとどめたいと思っている」と語り、「彼との交渉は簡単じゃないときもあるが、それは構わない。彼には自分の意見を主張する権利がある。われわれは自分たちの立場から納得できる形を探ろうとしている。どうなるかは様子を見よう。実現しないとは思っていないし、私としては早ければ早いほどいいと思っている」と続けたという。

ヘンドリックソンが昇給に値すると思うかと問われたブラウンは、次のように答えた。

「われわれは彼に昇給を提示したが、トレイが今シーズンも契約中であることは覚えておいていただきたい。もしかすると軽率だったかもしれないが、昇給を提示した。だが、いずれにせよ彼は昇給に値する。よくやってくれたし、効果的なプレーをした。彼はわれわれにとって重要な選手だ」

ベンガルズとヘンドリックソンは契約延長を巡って対立しており、今オフシーズンの交渉は難航している。ヘンドリックソンは数年間にわたり、長期契約で将来が保証されることを望んできたが、その実現には至っていない。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、30歳のヘンドリックソンは2024年にサック(17.5回)とクオーターバック(QB)プレッシャー(92回)でリーグトップに立ったという。ヘンドリックソンは2023年以降の通算サック数(35.0回)でもNFLをけん引している。また、レジー・ホワイト(殿堂入り)、リチャード・デント(殿堂入り)、J.J.ワット、マーク・ガスティノーに続き、1982年以降に2年連続で17回以上のサックを記録した5人の選手のうちの1人にもなった。

今オフシーズンには、クリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレットやピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワットがそれぞれ年平均4,000万ドル(約59億0,480万円)以上の契約を手にするなど、多くのパスラッシャーが高額契約を結んでいるが、ヘンドリックソンの契約延長はまだ実現していない。シンシナティではキャンプの初期段階にこう着状態が解消されることが期待されている。

ベンガルズは契約交渉が難航しているドラフト1巡目指名選手のDEシェマー・スチュワートも欠いている状態だ。ブラウンはこの行き詰まりも“いずれ解消する”と信じていると明かしている。

『Associated Press(AP通信)』によると、ブラウンは「非常に特殊なケースだが、お金の問題ではない。その点については数カ月前に合意している。交渉は、ここで使うべきではない言葉しか思いつかないのだが、ばかげていると思うレベルにまで達している。より良い結果が出るまで待つしかない。最終的には解決すると思う。今日や明日ではないと思うが、いずれはそうなるだろう」と述べたという。

【RA】