パッカーズ、NFLから分配される全国収益636億円を受けて営業利益が39.3%増加
2025年07月25日(金) 10:09
グリーンベイ・パッカーズの2025年度の営業利益が39.3%増加した。これは、NFLから受け取った全国的な収益が過去最高の4億3,260万ドル(約636億2,529万円)に達したことが主な要因だ。
NFLで唯一の公開企業であるパッカーズは現地23日(水)に支出と収入を公表した。パッカーズは同日に2025年シーズンに向けてトレーニングキャンプを開始している。
NFLの32チームは1チームあたり4億3,260万ドルをリーグから受け取っている。その主な収入源はリーグのテレビ契約だ。
退任するパッカーズの社長兼CEOマーク・マーフィーは「NFLの人気とリーグ事務局の収益創出能力には、引き続き驚かされている。本当に素晴らしい。大きな要因の1つはもちろんテレビだ。人々のテレビの見方は劇的に変わっている。NFLの試合やスポーツ全般は今や、生中継で見られる数少ないコンテンツとなっている」
今月に誕生日を迎えて定年の70歳に達したマーフィーは、パッカーズの会長兼CEOとしての17年間にわたる任期を終え、金曜日に行われるフランチャイズの年次株主総会でエド・ポリシーに職を譲ることになっている。
マーフィーは「どんなリーダー、どんなCEOも、自分が着任したときよりも良い状態にして組織を去りたいと思うものだ。着任当初もかなり良い状態だったが、その後の数字は劇的に伸びている」と語った。
パッカーズの全国的な収益は7.5%増加し、4億0,230万ドル(約591億6,888万円)から4億3,260万ドル(約636億7,570万円)となった。地元収益も2億5,180万ドル(約370億3,386万円)から2億8,640万ドル(約421億2,271万円)と、13.7%増加している。これは、初めてレギュラーシーズンのホームゲームが9試合となったことによる恩恵だ。
これにより、総収入は6億5,410万ドル(約962億0,274万円)から7億1,910万ドル(約1,057億6,199万円)へと9.9%増加した。
パッカーズは支出が6億3,540万ドル(約934億5,241万円)と、2024年度の5億9,400万ドル(約873億6,344万円)から7%増加したと報告している。
パッカーズの営業利益は40%近く増加し、6,010万ドル(約88億3,930万円)から8,370万ドル(約123億1,030万円)となったが、純利益は9,810万ドル(約144億2,820万円)から8,560万ドル(約125億8,935万円)へと12.5%減少した。
この差異が生じた要因は、2025年度の営業外収益が前年度の3,800万ドル(約55億8,873万円)から190万ドル(約2億7,944万円)に激減したことにある。
マーフィーは「すべては市場と投資に関することだ。前年度は業績が非常に良かった。今年度は明らかに少し落ち込んでいる」と話している。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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