ブラウンズGMベリー、逮捕のRBジャドキンスは当面キャンプ不参加と示唆
2025年07月25日(金) 11:13
クリーブランド・ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーが現地24日(木)、新人ランニングバック(RB)クインション・ジャドキンスがトレーニングキャンプに姿を現すことはしばらくないと見込んでいることを示唆した。
ジャドキンスは7月12日にフロリダ州フォートローダーデールで暴行および家庭内暴力の容疑で逮捕され、依然として契約を結んでいない状態となっている。
ブラウンズが2回目のトレーニングキャンプ練習を行う前、ベリーGMは「正直なところ、そういう決定や契約、キャンプへの参加などに関して、何らかの判断を下すのは時期尚早だと思う。情報が集まってくれば、より明確な見通しが立つだろう。情報がもう少しゆっくりと入ってくることもあるが、私たちは彼に関してまだ情報収集の段階にあると思っている」と述べたという。
ブラウンズは2025年ドラフトの全体36位でジャドキンスを指名。ジャドキンスは昨シーズンにオハイオ州立大学で1,060ランヤード、タッチダウン14回を記録した。
今年のドラフトで指名された後、まだ契約に至っていない選手はジャドキンスとシンシナティ・ベンガルズのディフェンシブエンド(DE)シェマー・スチュワート(全体17位指名)のみとなっている。ベリーGMの発言を聞くと、ジャドキンスの状況は金銭面よりもフィールド外の問題と関連しているように聞こえる。
「明らかに今年の2巡目は特殊だったが、今はほぼ確定している。つまり、正式な枠組みがあるかと聞かれれば、厳密な答えはノーかもしれないが、その枠がどこに位置づけられるべきかに関してはかなり明確になっている」とベリーGMは語った。
ベリーGM率いるブラウンズにとってより大きな懸念点は、ドラフト候補選手の審査プロセスかもしれない。今回の事態を受け、ブラウンズは2年連続で夏に選手の家庭内暴力問題に直面している。
2024年ドラフト2巡目指名を受けたディフェンシブタックル(DT)マイク・ホールは昨年のトレーニングキャンプ中に家庭内暴力の容疑で逮捕された。ホールは罪状が治安紊乱(ちあんびんらん)行為に減刑されたのに対して不抗争の答弁を行ったが、逮捕を理由にコミッショナーの除外リストに登録され、5試合の出場停止処分を受けた。
ベリーGMは「疑惑の重大さだけでなく、組織に入ってくる人物をしっかりと精査するために費やす時間と労力の多さから、何度も眠れぬ夜を過ごすことになる」と述べ、こう続けている。
「そしておそらく私たちにとって、特にこの2年間は、選手だけでなく組織全体を対象にした教育に費やした時間とリソースが非常に多かったと思う」
ベリーGMは別の新人選手が不名誉な理由で話題になったことについても不快感を示した。
クオーターバック(QB)シェドゥーア・サンダースは6月にスピード違反で2度も違反切符を切られている。
サンダースは6月5日、ブランスウィック・ヒルズで制限速度65マイル(約105km)のゾーンを91マイル(約146km)で走行していたところをオハイオ州警察に止められた。さらに、6月17日には、オハイオ・ターンパイク付近の州間高速道路71号線で、制限速度60マイル(約97km)のゾーンを101マイル(約163km)で走行していたとして、ストロングスビル警察に止められている。
ベリーGMはジョー・フラッコ、ケニー・ピケット、ディロン・ゲイブリエルとともにチームのQB陣に属するサンダースと、それらの件について話し合ったと明かし、次のようにコメントした。
「重要なのは、自分だけの問題ではないということだ。ただ楽しく運転するだけじゃない。ただスピードを出すだけじゃない。他人を危険にさらす可能性があるという事実が問題なのだ」
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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