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ベンガルズと新人DEスチュワートが完全保証の4年契約に合意

2025年07月26日(土) 09:30

シンシナティ・ベンガルズのシェマー・スチュワート【AP Photo/Carolyn Kaster】

ついに、シンシナティ・ベンガルズとドラフト1巡目指名選手との間で続いていたこう着状態に終止符が打たれた。

現地25日(金)、ベンガルズとディフェンシブエンド(DE)シェマー・スチュワートが完全保証となる4年の新人契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報道。

このニュースにより、今年のドラフトの全体17位で指名されたスチュワートとベンガルズの間でしばらく続いていた対立は終結している。契約の保証条項をめぐる意見の相違から、スチュワートはトレーニングキャンプの最初の週を欠席していた。

NFLネットワークのイアン・ラポポートは、スチュワートがキャンプに参加できるよう、両者が譲歩したと報じている。ラポポートによると、スチュワートはチームが提示した新たな契約内容に合意し、ベンガルズはサインボーナスのうち50万ドル(約7,386万円)を本来の12月ではなく、即座に支払うことに合意したという。

ベンガルズは2024年に総合順位25位と低迷した守備陣を強化するため、ドラフト初日にスチュワートを指名し、フリーエージェント(FA)選手も数名獲得した。しかし、スチュワートが参加必須のミニキャンプに出席せず、契約交渉の行き詰まりについて発言したことから、ベンガルズが契約問題を抱えていることは早々に明らかになった。

意見の相違により、スチュワートはOTA(チーム合同練習)とミニキャンプの全日程を欠席。未契約選手はキャンプに参加できないため、7月19日に他の新人選手と共にトレーニングキャンプに集合することもできなかった。契約締結がこれほど遅れたのは異例だ。ドラフト指名を受けた選手、特に1巡目指名選手の契約は一貫したパターンに従ってスムーズに進むことが多く、他の31人の1巡目指名選手が7月16日までに契約を済ませていたことがその証拠となっている。

長い待機期間を経てようやく新人契約を結んだことで、スチュワートはチームメイトと共にフィールドに立つことができるようになった。スチュワートは最初の3回の練習を欠席したものの、8月7日(木)に予定されているフィラデルフィア・イーグルスとのプレシーズン初戦に向けて、すぐに合流して遅れを取り戻すつもりだ。

これでベンガルズに残された課題は守備陣のもう1つの問題を解消することだけになっている。昨季にサック数でリーグトップに輝いたDEトレイ・ヘンドリックソンは契約延長かトレードが成立しない限り出場を拒否する意向を示しているが、シーズン開幕が迫る中、両者とも譲歩する気配を見せていない。

【RA】