レイダースはDTウィルキンス放出の決断を急いだわけではないとキャロルHC
2025年07月26日(土) 12:48
ラスベガス・レイダースのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルが現地25日(金)、チームはディフェンシブタックル(DT)クリスチャン・ウィルキンスの放出を急いで決断したわけではないと明言した。ウィルキンスはその前日に、骨折した足の治療をめぐる意見の相違によってチームから放出されている。
キャロルHCは「決断を下すまでに長い時間をかけた」とコメント。
「全体を通して慎重に見極めてきた。私たちは自分たちの発言をはっきりとさせている。彼が戻ってくる明確な道筋はなかったから、前に進むしかなかった」
キャロルHCの発言はレイダースが木曜日に発表した声明とほぼ同じ内容だった。レイダースは異例にも厳しい表現を用いた声明を発表し、ウィルキンスが「復帰についての明確な道筋やプラン」を提示しなかったと指摘している。
昨シーズン第5週に負傷したウィルキンスは、回復に遅れが生じ、オフシーズンの練習を欠席。水曜日にトレーニングキャンプが始まる直前に、PUP(故障者)リストに登録された。
29歳のウィルキンスは昨年、注目のフリーエージェント(FA)として8,275万ドル(約122億2,420万円)が保証された4年1億1,000万ドル(約162億4,970万円)の契約に合意。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは木曜日に、レイダースがウィルキンスの契約残額3,525万ドル(約52億0,729万円)の無効化を目指していると報じている。
ラポポートによると、ウィルキンスはNFLPA(NFL選手会)に苦情を申し立てているという。
ウィルキンスがロースターから外れたため、今週はアダム・バトラーとジョナ・ラウルがファーストチームの練習に参加した。バトラーは昨シーズンの16試合に先発し、タックル65回、タックルフォーロス8回、サック5回を記録。一方、ラウルは新人として7試合に先発し、タックル35回、タックルフォーロス3回、サック1回をマークした。両選手とも全17試合に出場している。
キャロルHCは「ここは競争の場だ」と述べ、「昔から変わらない。完全にオープンな状態だ。今は具体的な名前を挙げない。ローテーションを見れば分かると思うが、私たちは全員にチャンスを与えている。多くの情報を集めるために、ずっとスターターとバックアップを混ぜながら起用している」と続けた。
【RA】