チャージャーズがLTスレーターと4年168億円で契約延長、OL最高額に
2025年07月28日(月) 09:49
レフトタックル(LT)ラショーン・スレーターがトレーニングキャンプの場に現れ、報酬も手にした。
ロサンゼルス・チャージャーズとスレーターが4年1億1,400万ドル(約168億4,065万円)、9,200万ドル(約135億9,070万円)保証の延長契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが現地27日(日)に伝えている。その後、チームもスレーターとの契約について発表した。これにより、年額2,850万ドル(約42億1,084万円)を手にするスレーターは、リーグで最高額が支払われるオフェンシブラインマンとなった。
2度のプロボウラーであるスレーターは、2021年ドラフトの全体13位指名でチャージャーズに加わった。以前はルーキーオプションの5年目によって1,900万ドル(約28億0,780万円)でプレーすることになっており、2025年より後については保証のない状態だった。
新契約を求めながらも、スレーターは7月16日にトレーニングキャンプの現場に集合していた。当時はジェネラルマネジャー(GM)ショー・ホルティスが地元メディアに、交渉はこれからも継続するとコメントしている。その話し合いが最終的に、クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートのブラインドサイドの守りを維持する長期契約につながった。
スレーターは2度目のNFL契約にふさわしいだけの働きをしてきた。
最初からチャージャーズの先発の座に収まったスレーターは、プロボウルとオールプロのセカンドチームに選ばれたのに加え、AP通信攻撃部門最優秀新人賞の投票で4位につけている。2年目には3試合を終えた時点で二頭筋の断裂によって戦線を離れたものの、過去2シーズンは見事な復帰を遂げた。リーグでのその他の3シーズンについても頑健さを見せ、トータルで3試合しか欠場していない。
26歳のスレーターはヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーと攻撃コーディネーター(OC)グレッグ・ローマンが敷いたシステムに完璧にフィットすることを証明し、どんなプレーがコールされようとラインの左サイドを支える、欠かせないピースとなった。卓越したパワーとバランスを擁するスレーターは、2024年シーズンに『PFF』のグレードでタックルの全体2位(91.1)につけ、パスブロッキングでは3位(90.4)、ランブロッキングでは5位(82.8)に入っている。
また、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、パスブロッカーとしてスナップ400回以上をプレーしたタックルの中で、相手に許したプレッシャー率は6番目に低く(7.8%)、サック率は7番目に低い(1.0%)。2度目のプロボウル選出を果たした昨年に許したサックは3回だった。
その多才さは、ハーバートがポケットからのパスを継続的に出すことを可能にすると同時に、ハーボーとローマンのコンビが常に求めてきたもの―ランゲームで相手守備陣を叩きのめし、屈服させること――とも合致する。
今年はそこに、ランニングバック(RB)ナージー・ハリスや1巡目指名のRBオマリオン・ハンプトンの道を切り開くことが含まれる。
今後、構成要素は変わっていくかもしれないが、チャージャーズはスレーターがその一部であることを確実にしている。
スレーターはキャンプ地に現れ、仕事をするという忍耐を見せた。チャージャーズは本人が待ち望んでいた契約を結ぶことで、それに応えている。
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