クリーブランド・ブラウンズでポジション争いを繰り広げるクオーターバック（QB）の数はしばらくの間、4人から3人になる見込みだ。

現地28日（月）、ケニー・ピケットが週末にハムストリングに軽度のケガをしたと『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポート報道。ピケットは負傷したものの、土曜日の練習には最後まで参加することができていた。

ブラウンズのヘッドコーチ（HC）ケビン・ステファンスキーは月曜日に報道陣に対し、ピケットの復帰時期については未定で、日ごとに状態を確認していくことになるが、“おそらく数日間”は欠席すると見込まれていると述べている。

ステファンスキーHCは「数日前の練習の終盤に起こったことだ。違和感があったので対処していくつもりだ。どの選手にとっても、ケガでプレーできないのは残念なことだ。きっと大丈夫だし、彼はリハビリをしてすぐに復帰するだろう」と説明し、こうつけ加えた。

「ケガの詳細については話さないが、彼はできる限り早く復帰するために全力を尽くすということだけは伝えておく」

今回のニュースは、ピッツバーグ・スティーラーズ時代を終えてから先発の座を獲得する最大のチャンスを得ていたピケットに大きな打撃を与えている。かつてドラフト1巡目指名を受けたピケットは、今夏のトレーニングキャンプの中で最も注目されているポジション争いの1つで、わずかながらも有利な立場にあった。しかし、離脱期間によって他の選手たちに差をつける機会は減ることになるだろう。

ピケットの不在により、ブラウンズのクオーターバックはベテランのジョー・フラッコ、新人のディロン・ゲイブリエル、シェドゥーア・サンダースの3人となる。これにより、複数の要素が絡み合っているQB陣の状況は、少なくとも年齢や経験の差から、師匠と弟子が競い合う構図となるだろう。

月曜日、ステファンスキーHCはフラッコがファーストチームの練習の大部分に参加することになると明かした。

「もちろん、レップスの配分方法によって、全員にもう少しずつ多くの機会が回ってくることになるだろう」とステファンスキーHCは話している。

ピケットの不在はブラウンズの新人同士の対決により多くのチャンスをもたらすことになりそうだ。ステファンスキーHCは2023年シーズンに共にプレーオフ進出を果たした経験から、フラッコの実力は把握しているが、サンダースとゲイブリエルについてはまだ評価が定まっていない。ステファンスキーHCは両者を交互に起用し、直接比較する機会を得られるだろう。

ピケットがどれくらいの期間離脱するかは明らかになっていない。ハムストリングのケガは、特にトレーニングキャンプ中には慎重に扱われる傾向があるものの、先発争いがかかっているため、ピケットは意欲的に早期復帰を目指すはずだ。

【RA】