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タイタンズが2022年ドラフト1巡目指名のWRバークスを負傷指定でウェイバーに

2025年07月29日(火) 09:17

テネシー・タイタンズのトレイロン・バークス【AP Photo/George Walker IV】

ワイドレシーバー(WR)トレイロン・バークスのテネシー・タイタンズでの期待外れの在籍期間が終わった。

現地28日(月)、タイタンズが2日前にトレーニングキャンプで鎖骨を骨折したバークスをウェイバー/負傷に指定したと発表。

タイタンズはバークスを負傷の指定とともにウェイバーにかけた。これにより、他の31チームは希望すれば彼をクレームすることができる。クレームされなかった場合、バークスはタイタンズの故障者リザーブ(IR)に戻る見込みだ。

タイタンズは2022年にA.J.ブラウンをフィラデルフィア・イーグルスにトレードしたことで得たドラフト全体18位指名権を用いてバークスを指名。退団したブラウンの代わりになることが期待されていたが、それは実現しなかった。バークスのルーキーシーズンは444ヤードと低調だったものの、それが現時点でのキャリアハイとなっており、3シーズンでの通算成績はキャッチ53回、699ヤード、タッチダウン1回にとどまっている。

バークスはライアン・タネヒルやウィル・レビス、マリク・ウィリス、メイソン・ルドルフなど、次々とクオーターバック(QB)を入れ替えながら迷走状態にあったタイタンズで自分の立ち位置を確立するのに苦労してきた。タイタンズは2021年にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のトップシードを獲得したにもかかわらず、2024年シーズン末にはNFL最下位にまで転落している。

その3年間を通じて、バークスはまったく調子を上げられなかった。ルーキーシーズンには11試合に出場(うち6試合に先発出場)して54回のターゲットを記録したが、その後の2シーズンではオフェンスでのスナップ数が大幅に減少し、2024年にはフィールドに立つためにスペシャルチームでの役割を見つけざるを得なかった。健康面の問題も影響を及ぼしており、バークスは2023年に脳しんとうや膝の問題で欠場し、2024年にはスペシャルチームの練習中にシーズン終了を意味するACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)のケガに見舞われた。

2025年シーズンはバークスにとってまさに正念場となるはずだった。ACLのケガから予定より早く復帰し、楽観的な見方が広がっていた中、復活のシーズンに向けてバークス本人も「自分はやれるということを証明したい」と意気込みを語っていた。しかし、その挑戦は鎖骨のケガによって突然終わりを迎え、タイタンズは現実を受け入れて月曜日にバークスをウェイバーにかけている。

【RA】