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膀胱がん克服を公表したコロラド大学HCディオン・サンダース、今季も続投予定

2025年07月29日(火) 13:35


現地28日(月)、コロラド大学バッファローズのヘッドコーチ(HC)を務めるディオン・サンダースが、進行性の高い膀胱がんと診断されていたことを公表した。ただし、手術を受けた後、担当の腫瘍専門医からは完治したとの見解が示されているという。

コロラド大学がんセンター/UCヘルス・ユニバーシティ・オブ・コロラド病院の泌尿器腫瘍学ディレクターであるジャネット・ククレジャ医師によると、サンダースは手術の一環として膀胱を摘出したという。

なお、サンダースはコロラド大学での3年目となる今シーズンも引き続きバッファローズの指揮を執る予定だ。

来月で58歳を迎えるサンダースは、秋季キャンプ前日に記者会見を開き、自身の診断について説明するために医療チームを同席させた。

カリスマ性あふれるサンダースは先週キャンパスに戻り、SNS上で「復帰したぞ、体調は最高だ!」と投稿していた。体調不良が報じられる中、今夏はボルダーで行われたフットボールキャンプを欠席している。

日曜日には、サンダースとチームの舞台裏を記録している『Well Off Media(ウェル・オフ・メディア)』が、シーズン初回のチームミーティングの様子を収めた映像を『YouTube(ユーチューブ)』に投稿。その中盤、5月9日に収録された場面では、サンダースが次のように語っていた。

「精神的にも感情的にも、準備ができているか分からない。昨日の夜はつらかったし、昨日も大変だった。遺書を書かなければならなかったからだ。自分がもうすぐこの世にいないかもしれないと考えることは、簡単なことではない」

サンダースはジャクソン州立大学で指導していた2021年、血栓によって左足の2本の指を切断して以降、左足の不調を抱え続けてきた。コロラド大学での初年度だった2023年には、右脚の血栓除去手術と左足の指を矯正する手術を受け、メディアデーを欠席した。

今年3月にサンダースは2029年シーズンまでの契約延長にサインしている。

バッファローズは8月29日、フォルサム・フィールドでのジョージア工科大学戦でシーズンをスタートさせる。サンダースにとって、息子のいずれかを指導しないシーズンは久しぶりとなる。クオーターバック(QB)のシェドゥーア・サンダースはクリーブランド・ブラウンズに指名され、セーフティ(S)のシャイロ・サンダースはタンパベイ・バッカニアーズのキャンプに参加している。

サンダース体制の初年度は4勝8敗に終わったものの、バッファローズは昨シーズンに9勝4敗と大きく飛躍。アラモボウルにも出場した。今季は、シェドゥーア・サンダースとハイズマントロフィー受賞者トラビス・ハンターの抜けた穴をどう埋めるかが、大きな焦点となる。

【R】