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ファルコンズ戦で負傷したライオンズSノリスJr.が脳しんとうプロトコル入り

2025年08月12日(火) 09:29

デトロイト・ライオンズのモリス・ノリスJr.【Scott Boehm via AP】

現地11日(月)、デトロイト・ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルが、先週に行われたプレシーズンゲーム中に負傷して救急車で運ばれたセーフティ(S)モリス・ノリスJr.は現在、脳しんとうプロトコルに入っているが、状態は良好だと明かした。

キャンベルHCは「10日から14日ほどは彼に問題がないかゆっくり見守り、その後に再び評価するつもりだ。それは良いニュースだ」と語っている。

アトランタ・ファルコンズとのプレシーズンゲームが早めに終了した後、金曜日の夜をアトランタの病院で過ごしたノリスは、土曜日にデトロイトに戻り、日曜日にチーム施設に復帰した。

キャンベルHCは「最高だったよ。みんなが彼に会えて盛り上がっていた。気分が晴れた」と振り返っている。

「ああいうことが起こって、何が起こったのか分からないときはつらいものだ。脳しんとうで意識を失った選手を何度も見てきたし、私自身も経験したことがある。だが、そういう状況になったときは何が起こったのか分からない。息をしていることは分かっていても、それ以外は何も分からない。そして、彼らはいなくなってしまう。それは普通の状況とは違う。意識しないようにしても、頭の片隅にずっとあるから、少し違うんだ」

ノリスJr.は土曜日にソーシャルメディアで無事を報告し、サポートしてくれた人たちに感謝を述べた。ノリスJr.は金曜夜にメルセデス・ベンツ・スタジアムで20分ほど医療スタッフの処置を受けた後、容態が安定した状態で入院した。

24歳のノリスJr.は第4クオーター残り14分50秒、ファルコンズのランニングバック(RB)ネイト・カーターとの接触プレーで負傷。タックルをアシストする際にフェイスマスクがカーターの腹部付近に当たり、その衝撃で頭部が大きくのけぞった。

ノリスJr.の負傷後、両チームの選手たちは心配と連帯の表れとしてフィールド上で手をつなぎ、輪になっていた。

キャンベルHCとファルコンズのラヒーム・モリスHCは試合を続行しないことを決断した。

月曜日、キャンベルHCは「(審判の)ショーン・ホチュリに話を聞くと、試合は続行だと知らされた。私たちは話し合い、ショーンに膝をつくことを伝えた。彼は“分かった”と言い、ああいう形になった。その後、試合は中止になった」と明かしている。

フレズノ州立大学出身のノリスJr.は昨シーズン、ドラフト外ルーキーでありながらチーム入りを果たし、数試合に出場した。現在はオールプロ選出経験を持つカービー・ジョセフやプロボウル選出経歴のあるブライアン・ブランチの控えとして、ローレン・ストリックランドやイアン・ケネリーと共にロースター枠を争っている。

ライオンズは土曜日にフォード・フィールドで行われるプレシーズンゲームを前に、水曜日と木曜日にマイアミ・ドルフィンズと合同練習を行う予定だ。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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