激しいポジション争いの中でWRメッチー三世が「存在感を示した」とテキサンズHCライアンズ
2025年08月12日(火) 12:18
ヒューストン・テキサンズはスターワイドレシーバー(WR)ニコ・コリンズに次ぐレシーバーの序列に疑問が残ったままオフシーズンを迎えた。
出場機会獲得を目指す中、2022年ドラフト2巡目指名を受けたWRジョン・メッチー三世はプレシーズン初戦で良い印象を残している。
『KPRC 2 Houston(KPRC 2ヒューストン)』のアーロン・ウィルソンによると、テキサンズのヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズは「うちのレシーバーは全員、良い仕事をした。ジョン・メッチーも存在感を示した」と述べ、「多くの選手が目立っていたし、うちにはNFLで通用する選手がそろっているっていうことだ。だから、最後まで厳しい競争が続くだろう」と続けたという。
メッチー三世は現地9日(土)に20対10で敗れたミネソタ・バイキングス戦でチームトップの成績を残し、ターゲット8回でキャッチ5回、45ヤードをマークした。
「それは良かった。試合に出られて良かった」とメッチー三世は話している。
「他の選手と対戦できて良かった。これは単なる1日、もちろん試合当日だけの話じゃなくて、むしろプロセスの問題で、毎日どう臨むか、どれだけ一貫性を保てるかが大事なんだ」
メッチー三世は白血病と診断され、ルーキーシーズンを棒に振った。2023年シーズン開幕前に復帰が許可されたものの、アラバマ大学出身のメッチー三世はテキサンズで目立った活躍ができていない。これまでに出場した29試合の成績は、キャッチ40回で412ヤード、タッチダウン1回にとどまっている。
テキサンズがジェイデン・ヒギンズとジェイリン・ノエルをドラフトで指名したほか、クリスチャン・カークをトレードで獲得し、ジャスティン・ワトソンとも契約を結んだことで、デプスチャートにおけるメッチー三世の順位はさらに下がってしまった。タンク・デルが2025年シーズンの全試合を欠場する可能性があるにもかかわらず、メッチー三世のロースター入りは保証されていない。そのため、土曜日に発揮したようなパフォーマンスは励みになるだろう。
多くの選手がひしめくWR陣では、全員がお互いに刺激し合い、新たな高みを目指しているとメッチー三世は語っている。
「毎日、全員が全力を尽くしてお互いを高め合っている」とコメントしたメッチー三世は、次のように続けた。
「調子が良くない日は、仲間が元気づけてくれる。仲間の調子が良くない日があっても、それがうちの文化なんだ。みんなで団結している」
「ポジション内の競争についてはよく言われるけど、みんながお互いのことを大切に思い、成長したいと望み、お互いに助け合っているだけだ」
メッチー三世はスロットとアウトサイドの両方でプレーできる多才さを備えており、それによってロースター入りや役割獲得の可能性が高くなっている。土曜日に行われた試合では、アウトサイドで19スナップ、スロットで12スナップに参加した。
【RA】