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カウボーイズのジョーンズオーナーが過去のがん診断を公表し、治験薬を称賛

2025年08月14日(木) 13:06

ダラス・カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズ【Photo by Richard Shotwell/Invision/AP】

ダラス・カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは、進行した皮膚がんの治療に成功したのは実験的な治験薬のおかげだと述べ、がんを患っていたことを初めて公表した。

82歳のジョーンズは自身の病を『Netflix(ネットフリックス)』で来週公開予定のドキュメンタリー『America’s Team: The Gambler and His Cowboys(アメリカズ・チーム:ザ・ギャンブラー・アンド・ヒズ・カウボーイズ)』の中で明かした。その後、『The Dallas Morning News(ザ・ダラス・モーニング・ニュース)』に対し、2010年6月に最初の診断を受け、皮膚がん細胞が体内の他の部位に転移したことから、過去10年間で肺に2回、リンパ節に2回の手術を受けたことを語った。

「素晴らしい治療と優れた医師たち、そしてPD-1(療法)というまさに奇跡の薬に救われた」とジョーンズは語った。

「そのPD-1の治験に参加し、それがこれまでで最も優れた薬のひとつとなった。今では腫瘍は全くない」

カウボーイズのブライアン・ショッテンハイマー新ヘッドコーチ(HC)は、ジョーンズのがんとの闘いを「素晴らしいストーリー」と表現し、公表したことを称賛した。

「ジェリーがそれを共有してくれて本当にうれしい。人々に希望を与えると思うからだ。大丈夫、自分もこれに打ち勝てると思える力を与えてくれる」とショッテンハイマーHCは現地13日(水)にコメントしている。

51歳のショッテンハイマーHCは、カウボーイズが約1カ月間滞在した南カリフォルニアでの最後の記者会見を、自身のがん診断について語る場とした。2003年にミネソタ州ロチェスターにあるメイヨー・クリニックで甲状腺がんの手術を受けている。

当時ワシントン・コマンダースのオーナーだったダン・スナイダーは、父マーティ・ショッテンハイマーをヘッドコーチから解任した2年後、ショッテンハイマーHCの治療手配を支援した。ショッテンハイマーHCは2001年シーズンにコマンダースのクオーターバック(QB)コーチを務めており、その同じ年にスナイダー自身も甲状腺がんの治療を受けている。

「がんは人を選ばない」とショッテンハイマーHCは語った。

「私の場合はそれほど深刻ではなかったが、甲状腺がんと診断されたのは28歳のときだった。ステージ4のようなものではなく、ジェリーや他の人たちが経験しなければならないようなものでもない。それでも“がん”という言葉を耳にすれば、本当に恐ろしくなる」


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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