現地14日（日）にロサンゼルス・チャージャーズに敗れた試合で負傷したカンザスシティ・チーフスのクオーターバック（QB）パトリック・マホームズ。MRI検査の結果、ACL（前十字靭帯／ぜんじゅうじじんたい）を断裂したとチームが発表した。

チームは声明で「パトリック本人とチームは現在、手術の選択肢について検討している」とコメントした。

マホームズは日曜日の試合終盤、最後のドライブで右方向にプレーを進めようとしていた時に負傷。ボールを投じた直後、チャージャーズのディフェンシブラインマン（DL）ダショーン・ハンドに倒される際に、左足が不自然な形になっていた。

苦痛の表情を浮かべて左膝をつかむマホームズの元に、チームの医療スタッフが駆けつける。チーフスのスター選手であるマホームズは立ち上がるのに助けを必要とし、トレーナーの肩を借りながらロッカールームへと向かった。

マホームズは「なぜこんなことが起きなければならなかったのか分からない。正直言って、ものすごく痛い」と、ACL断裂が公表される数分前に『X』に投稿した声明で語っている。

「今できることは神を信じ、毎日を全力で乗り越えていくことだけだ。いつも支えてくれるチーフス・キングダム、そして祈りやメッセージを送ってくれたすべての人に感謝している。必ず、これまで以上に強くなって戻ってくる」

数週間前から膝の痛みに悩まされていたマホームズは、負傷の前からチャージャーズ守備陣に苦しめられ、サック5回を浴びたほか、複数回のヒットを受けた。『Next Gen Stats（ネクスト・ジェン・スタッツ）』によれば、チャージャーズのパスラッシュはドロップバックの48.6%でマホームズにプレッシャーをかけていたという。

日曜日の敗戦により、チーフスは正式にポストシーズン進出の可能性を失った。マホームズが先発クオーターバックとしてプレーしてきた8年間で初めてのことであり、チームとしても2014年以来となる。

リーグMVPに2度、スーパーボウルMVPに3度輝いているマホームズは、先発クオーターバックに定着した2018年以降のすべてのシーズンで、少なくともAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）チャンピオンシップゲームまで進出していた。

チーフスの最後の攻撃ドライブでマホームズに代わってフィールドに立ったQBガードナー・ミンシューは、その日最後のオフェンスプレーで試合を決定づけるインターセプトを喫している。

6勝8敗のチーフスはシーズン第16週に2勝12敗のテネシー・タイタンズとのアウェーゲームに臨む。

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