ニュース

パッカーズDEマイカ・パーソンズがブロンコス戦でACL断裂の可能性

2025年12月15日(月) 13:38

グリーンベイ・パッカーズのマイカ・パーソンズ【AP Photo/Jack Dempsey】

グリーンベイ・パッカーズが現地14日(日)に被ったものは、4連敗以上のものだったのかもしれない。

パッカーズのパスラッシャーであるマイカ・パーソンズが、34対26で敗れたデンバー・ブロンコス戦でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したと見られる。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。

試合後にパーソンズがACLを断裂したのか問われたヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは、報道陣に「ああ、良くはなさそうだ。ひとまずはそれだけにしておく」と話している。

パーソンズは第3クオーターの終盤に、ブリッツで突進してクオーターバック(QB)ボー・ニックスを止めようとしていた際に、接触のない状態でケガを折った。足元の動きが乱れたパーソンズは、膝を抱えてその場に崩れている。トレーナーの肩を借りながら、パーソンズはロッカールームへと戻った。

パーソンが離脱した時点で、パッカーズは23対21で試合をリードしていたものの、ボールはブロンコスが持っている状態。それからスナップ2回を経て、ブロンコスがワイドアウトのトロイ・フランクリンによる23ヤードのキャッチによってタッチダウンを決めた。2ポイントコンバージョンには失敗したものの、27対23で形勢逆転したブロンコスはそのリードを譲らなかった。

負傷するまでに、パーソンズはタックル2回、パスディフレクション1回、ファンブルフォース1回をマーク。パッカーズは他にも負傷者を抱えており、主力選手ではワイドレシーバー(WR)クリスチャン・ワトソンが第3クオーターで胸部を負傷していた。ワトソンはロングパスでパトリック・サーテイン二世と競り負け、インターセプトを決められる中でサーテイン二世の下敷きになっている。

ラフルアーHCは、ワトソンに関して続報はないと語った。

主力選手が離脱していったパッカーズは攻守両面でインパクトに欠け、この敗戦によってNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)第7シードの位置に下がった。プレーオフ出場可能性は今も88%とされているものの、それを確定させるには――そして、進出が決まったとして、何らかの爪痕を残すには――、以前よりも困難な状況となっている。

パーソンズが負傷したことについて、ラフルアーHCは「明らかに厳しい状況だ。彼がどんなタイプの選手か、そして、このフットボールチームにどれだけの影響を与えるかは、はわれわれ全員が知っている。そんな選手を失うのは厳しい。だが、誰もわれわれをかわいそうなどとは思わない。道を見つけるしかない。お互いに結束しなければ」と述べている。

8月に終わりにダラス・カウボーイズとの大型トレードでグリーンベイにやってきた4度のプロボウラーであるパーソンズの存在によって、チームはスーパーボウルの有力候補と見られていた。

パーソンズは期待通りの活躍を見せた。シーズン第15週に入った時点で、パーソンズはチームトップのサック12.5回、QBヒット26回をマーク。チップブロックやダブルチームがあってもプレッシャーを与えることのできるパーソンズの能力によって、他の守備陣全員にもチャンスがもたらされていた。

2026年はリハビリから開始しなければならないパーソンズ。パッカーズの他のメンバーにも、パーソンズなしで当初の目的を達成すべく、結束する必要がある。

そのための第一歩は、12月20日(土)【日本時間21日(日)】に組まれているシカゴ・ベアーズ戦だ。ベアーズはパッカーズを追い抜き、NFC北地区トップに返り咲いている。

「われわれは団結したチームだ。うちの選手たちがどう反応するかは分かっている。シカゴとの試合は大きな試練で、前に対決したときにも大接戦だった。もちろん、今日は彼らが圧勝しているし、地区トップに返り咲いている。ベストの状態の彼らと対戦することになるし、彼らもベストのわれわれと相対することになる」とラフルアーHCはコメントした。

【A】