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RBロビンソンのトレード状況について「この時期は変動する部分が多い」とコマンダースHCクイン

2025年08月20日(水) 12:45

ワシントン・コマンダースのダン・クインHC 【AP Photo/Nick Wass】

ワシントン・コマンダースが現地18日(月)に行われたプレシーズンゲームでシンシナティ・ベンガルズに31対17で敗れた後、ヘッドコーチ(HC)ダン・クインはその試合に出場していなかったスターランニングバック(RB)ブライアン・ロビンソンとの決別を検討していることをほぼ認めた。

クインHCはジェネラルマネジャー(GM)アダム・ピータースと共に日曜日にロビンソンと面談し、ベンガルズ戦に出場させないつもりであることを告げたと明かしている。その後、クインHCはロビンソンが出場しないことを他の選手にも伝えた。

チーム公式記録によると、クインHCは「この時期は変動する部分が多い。そういうことはあるものだ。選手たちが他のところから情報を耳にしないように、伝えられるときに自分から伝えるのが私の責任だということははっきりさせたかった。それは私にとって、ごく当たり前の対応だ。しかし、特にこの時期に何かが発生した場合、チームを集めて話し合う機会があれば、まずは私からみんなに伝わるようにしたいと思っている」と述べたという。

ヘッドコーチがシーズンを通してチームに残留すると考えている選手に関してそうした話をすることはほとんどない。

月曜日にロビンソンがプレシーズンゲームに出場しないと報じられたことで、トレードのうわさはさらに広まった。その時点では、トレード相手が見つからなかった場合に、コマンダースが昨季に13試合に先発出場したロビンソンを放出するかどうかは不透明だった。しかし、クインHCが月曜夜に語った内容から判断すると、ロビンソンは間違いなく放出候補となっていることがうかがえる。

クインHCはロビンソンの反応について質問され、次のように答えた。

「それについては私たちの間にとどめておく。そういうニュースは簡単に受け止められるものじゃないが、彼は私たちが心から尊敬している選手だ。それは間違いない」

新人契約の最終年を迎えるロビンソンは、昨シーズンにランヤード(799ヤード)でクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズに次いでチーム内2位につけ、8回のタッチダウンを記録した。

月曜日の試合後、クインHCはランニングバック陣の層の厚さを称賛し、チームが先発RBを放出することを視野に入れている理由を改めて示した。

「トレーニングキャンプを迎えるにあたり、本当に層が厚いポジションだと思っていた」とクインHCは話している。

「本格的な競争が繰り広げられるだろうと考えていた。デメトリック・フェルトン、カズミール(アレン)、ビル(ジャコリー・クロスキー・メリット)、エック(オースチン・エイケラー)がいるから、トレーニングキャンプを迎えるにあたって、これが自分たちの強みの1つなんだと確信していた。タイトエンド(TE)も充実していて、ランニングバックもそうだから、実際にやらせてみて様子を見たいと思った。これから映像を振り返るつもりだが、その2ポジションとオフェンシブラインの序盤のエネルギーは良い感じだったと思う」

エイケラーは月曜日に行われたプレシーズンゲームに出場しなかった。クインHCによると、チームはベテランRBジェレミー・マクニコルス(ベンガルズ戦でキャリー3回、10ヤードを記録)の能力を把握しており、クリス・ロドリゲスJr.と“ビル”の愛称で親しまれる新人のクロスキー・メリットのプレーをもっと見たいと考えているという。

クインHCは2人の若手ランニングバックについて「ああ、早い段階で私が気に入っていたのは判断力だ」と述べている。

「ビッグプレーもいくつか見られた。ビルについてはまだ学んでいる段階だ。すべてのランニングバックにとってすべてのランが同じというわけではない。幸いなことに、ランニングバックコーチのアンソニー・リンがいるおかげで、ランニングバック陣には本当に経験豊富な存在がいる。それは大きな要素だ。クリスについてはある程度理解していたが、今日は彼とビルのタッチ数をもっと増やしたいと思っていた。つまり、そうだな、オースチンとジェレミーについてはあまり考えていなかった。来週に入ったら、アダムと一緒に土曜日に誰をメインで使ってみるかを決めるつもりだ」

ロドリゲスは月曜夜にキャリー6回で62ヤードを記録し、チームをけん引した。試合序盤には40ヤードのロングランを決め、そのドライブはダニエルズのタッチダウンで締めくくられた。

クロスキー・メリットはロビンソンをめぐる騒動の中で最も興味深い選手だと言えよう。ドラフト7巡で指名されたクロスキー・メリットはコーチ陣に好印象を与えており、ランプレーに爆発力をもたらすことで、自分の役割を確立する可能性がある。月曜夜の試合でもその力を見せ、2回目のシリーズにアウトサイドへ抜け出してディフェンダーをかわし、27ヤードのタッチダウンランを決めた。

【RA】