49ersのWRロビンソン、薬物乱用防止規定違反で3試合の出場停止処分を受ける見込み
2025年08月21日(木) 08:42
現地20日(水)、サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンがラジオ番組『KNBR』で、ワイドレシーバー(WR)デマーカス・ロビンソンがリーグの薬物乱用防止規定違反により、2025年NFLシーズン最初の3試合で出場停止処分を科される見通しだと発表した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると、ロビンソンの処分はまだ正式には決まっておらず、現在も異議申し立ての手続き中だという。
シャナハンHCはKNBRで「異議申し立てはいつでもできるから、最善の結果を期待しているが、(3週間が)私たちが想定している期間だ」と述べた。
ロビンソンの出場停止処分は、ロサンゼルス・ラムズに在籍していた昨年11月に軽罪のDUI(飲酒ならびに薬物の影響下での運転)容疑で起訴されたことに端を発している。その後、ロビンソンは不抗争の答弁を行った。30歳のロビンソンには3年間の保護観察処分が言い渡され、390ドル(約6万円)の罰金支払いとアルコール教育プログラムの受講が命じられた。
3試合の出場停止は初犯のDUIに対する標準的な処分だとペリセロはつけ加えている。
49ersは9月7日(日)に臨むシーズン初戦でシアトル・シーホークスと敵地で対戦する予定だ。その後、14日(日)に敵地でニューオーリンズ・セインツと戦い、21日(日)にホーム初戦としてアリゾナ・カーディナルスを迎え撃つ。ロビンソンはその3試合をすべて欠場した後、シーズン第4週に行われるジャクソンビル・ジャガーズ戦から復帰可能となる見込みだ。
ロビンソンは11月25日5時13分に国道101号線北行を時速100マイル(約161km)以上で走行していたとして停車を命じられた際に、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)の警官がアルコール障害の兆候を確認したため逮捕された。この逮捕は、ラムズがホームでサンデーナイトゲームを行った翌日早朝の出来事だった。
今オフシーズンに49ersと2年950万ドル(約13億9,997万円)の契約を結んだロビンソンはNFLでの10シーズン目を迎えようとしている。
49ersはロビンソンにとって4つ目の所属先だ。2016年NFLドラフトでカンザスシティ・チーフスから4巡目で指名されたロビンソンは、2016年から2021年までの6シーズンをチーフスで過ごし、スーパーボウル制覇を経験。2022年にはボルティモア・レイブンズでプレーし、直近の2年間はラムズに所属していた。ラムズで過ごした2024年シーズンにはレシーブ31回、505ヤード、タッチダウン7回を記録し、後者の2つはキャリアハイの成績となっている。
出場停止処分は予想されていたものの、ワイドレシーバー陣に選択肢が少ない49ersにとって、その影響は決して軽微ではない。
シーズン終了につながった膝のケガから回復を目指しているブランドン・アイユークは、少なくともシーズン第6週まで欠場すると見込まれており、ジョーダン・ワトキンスとジェイコブ・カウイングもケガを抱えている状態だ。また、ジャワン・ジェニングスも負傷しており、現行契約に不満を持っているとも報じられている。
【RA】