QBフィリップ・リバースが44歳で現役復帰、練習生としてコルツと契約へ
2025年12月10日(水) 08:56
ベテラン選手が復帰する。
インディアナポリス・コルツはフィリップ・リバースのワークアウトを軽い気持ちで行ったわけではなかった。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが現地9日(火)に報じたところによると、44歳のリバースが練習生としてコルツと契約するという。
2025年シーズンも残り4試合となる中、リバースはプレーオフ進出の望みが薄れつつあるコルツに加入した。
コルツはクオーターバック(QB)陣から負傷者が相次いだことを受け、リバースの44歳の誕生日にあたる月曜日にワークアウトを実施。先発QBダニエル・ジョーンズはシーズン第14週に敗れたジャクソンビル・ジャガーズ戦でアキレス腱(けん)を断裂してシーズン絶望となり、アンソニー・リチャードソンは眼窩(がんか)骨折で故障者リザーブ(IR)入りしたままだ。また、ジャガーズ戦でジョーンズの代役を務めたドラフト外ルーキーのライリー・レナードも、グレード1のPCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)損傷を抱えている。
ラポポートによると、当初の計画ではリバースがレナードを補佐し、いずれは選択肢の1つとなることが見込まれているという。リバースは水曜日に練習に参加する予定だ。
初めて殿堂入り候補として資格を得たリバースは現在、2026年プロフットボール殿堂の近代部門におけるセミファイナリスト26人のうちの1人となっている。リバースがアクティブロースターに昇格すれば、殿堂入り候補資格は5年先送りとなるが、練習生としてとどまれば、ステータスに変更はない。
8勝5敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)8位につけているコルツには、シーズン終盤に厳しい戦いが待ち受けている。日曜日には10勝3敗のシアトル・シーホークスと敵地で対戦し、その後は9勝4敗のサンフランシスコ・49ers、9勝4敗のジャガーズをホームで迎え撃ち、最後は8勝5敗のヒューストン・テキサンズと対決する予定だ。
17年のキャリアを持つリバースは、最初の16シーズンをロサンゼルス・チャージャーズで過ごし、プロボウルに8回選出された経歴を誇る。2020年、最後のシーズンはコルツに所属し、11勝5敗の成績でプレーオフ進出をけん引。それはコルツが最後にプレーオフに進出した年でもある。リバースは2020年シーズンに4,169ヤード、タッチダウン24回、インターセプト11回、パサーレーティング97.0を記録した。
なお、コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは2016年から2019年までチャージャーズのQBコーチを務め、その間リバースと多くの時間を共に過ごしていた。リバースがチャージャーズでプレーした最後のシーズンである2019年には、暫定攻撃コーディネーター(OC)も兼任していた。
リバースの退団後、先発クオーターバックを8人も入れ替えてきたコルツは、再びその選択肢の1つとしてリバースを迎え入れている。
44歳のリバースは高校のフットボールチームでコーチを務めており、最後にNFLでボールを投げたのは2021年1月だ。そんなリバースがどれほど力を発揮できるのかをコルツは見極めようとしている。
「制作会議で知った面白い話:」
「フィリップ・リバースは今シーズン、息子のガンナーが所属する高校のチームでコルツと同じ攻撃戦術を採用していた」
「彼とシェーン・スタイケンは毎週その戦術について話し合い、プレー内容や映像まで確認していた」
「つまり、チームの戦術を理解するのはまったく問題がないはずだ」
Fun Fact learned in production meetings:
Philip Rivers ran the same offense as the Colts for his son Gunnar’s HS team this season.
He and Shane Steichen spoke weekly about it, discussing plays and even film.
So familiarity with the scheme should be no problem whatsoever.
— JJ Watt (@JJWatt) December 9, 2025
【RA】



































