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スピード違反の質問をかわし、ブラウンズの守備に集中するDEギャレット

2025年08月21日(木) 11:34

クリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット【Joe Robbins via AP】

3月に4年総額2億480万ドル(約301億8,342万円)の契約延長にサインしたことで、クリーブランド・ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットには、より発言力のあるリーダーとしての役割が期待されていた。

しかし、2017年のドラフトでブラウンズに入団してから8度目となるスピード違反で摘発されて以降、初めて公の場で発言した際のギャレットはおとなしかった。

「正直言って、自分のことよりもフットボールやチームの話をしたい。先日行った学校の新年度に向けたイベントの他に、フィールド外の話をするつもりはない」とギャレットは現地20日(水)に語っている。

ギャレットは、8月9日にクリーブランド郊外の高速道路でフェラーリを時速約160キロで運転していたとして摘発された件について、数回にわたって質問を受けた。中でも、オールプロにも選ばれているギャレットが、ロードゲームから戻った直後に違反を犯したことがリーダーとしてふさわしい行動なのかと問われた際には、やや険悪な雰囲気となった。

ギャレットは「もうその質問には2回答えている。別の質問をしてくれ。チームのことに集中したいんだ。あなたの質問は、見出しを狙っているようにしか思えない」と応じている。

ギャレットは2022年にも、練習後に自宅近くの田舎道でポルシェを運転中、道路から外れて車を横転させる事故を起こしている。この事故では肩の捻挫、上腕二頭筋の損傷、切り傷や打撲などを負い、車両のコントロールミスと安全性に欠けるスピードでの運転により、交通違反の切符を切られた。この影響でギャレットは1試合を欠場している。

一方で、フィールド内の動きに目を向ければ、ギャレット自身は今季のトレーニングキャンプでリーダーとしての裁量と発言力が増していると実感しているという。実際、練習の進行や狙いについてコーチ陣と意見交換する場面も見られるようになった。

こうした変化についてギャレットは、コーチやオーナーからの要請ではなく、自発的な取り組みであると強調した。

「今シーズン、自分のスタイルが少し変わったと選手やコーチから何度か言われている。前よりも細部に気を配るようになったし、チームメイトにも同じレベルの注意を求めている。全員が同じ方向を向いて戦うことが大事なんだ」とギャレットは言う。

「このチームがどこまで行けるかは、自分次第だと思っている。チームの強さは、最も弱い部分によって決まる。自分が成長するだけでなく、仲間全員を引き上げていく必要があると感じている」

ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーも、ギャレットのリーダーシップを成長の証だと評価している。

「彼はこれまでのキャリアで多くのことを経験し、たくさんのチームメイトとプレーしてきた。そこから多くを学んで進化し続けている。彼のリーダーシップはこのチームの重要な構成要素のひとつだ」とステファンスキーHCはコメント。

「私もチームメイトも彼を信頼しているし、彼自身もその役割を自覚して受け入れている」

ギャレットを含む先発メンバーは、土曜日に予定されているロサンゼルス・ラムズとのプレシーズン最終戦で数シリーズの出場が見込まれている。これまでの2試合には出場しておらず、カロライナ・パンサーズおよびフィラデルフィア・イーグルスとの合同練習のみに参加していた。

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