コマンダース戦で苦戦後もQBウィルソンへの自信を強調するジャイアンツHCダボール
2025年09月08日(月) 11:17
ディフェンシブエンド(DE)のケイヴォン・ティボドーとアブドゥル・カーターが2人でサックを決め、カーターはその後にパントをブロックする活躍も見せた。
シーズン開幕戦でワシントン・コマンダースと対戦したニューヨーク・ジャイアンツのパスラッシュは、多くの点で評判通りの力を発揮した。しかしながら、攻撃陣が再び機能せず、その努力は報われなかった。
クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンのパス成功は37回中17回にとどまり、ラン攻撃も不発。ジャイアンツはコマンダースに6対21で敗れている。ルーキーQBジャクソン・ダートの起用に慎重であるとは言え、この試合は攻撃陣がいかに迫力を欠いているかを露呈する内容だった。
「この試合はレッドゾーンで決めきれなかったという点に尽きる」とウィルソンは振り返る。
「レッドゾーンで2回チャンスがあって、それを決めていれば接戦になっていたはずだ」
ジャイアンツは2度にわたって敵陣5ヤード以内に攻め込んだが、1回目はフィールドゴールにとどまり、2回目は無得点に終わった。そうした場面でのプレーコールは、この日のチーム全体の課題を象徴していた。1ヤードラインでファースト・アンド・ゴールを迎えた場面ではパス、ラン、パスと選択。3ヤードラインでのファースト・アンド・ゴールではウィルソンが4回連続でパスを失敗している。
ウィルソンは相手のパスラッシュに苦しめられながらも、チーム最長となる44ヤードのランを記録した。一方で、ランニングバック陣は15回のアテンプトでわずか30ヤードしか稼げていない。こうした問題をダートが解決できるかどうかは未知数だ。ミシシッピ大学出身の1巡目指名ルーキーであるダートはこの試合ではバックアップとして控え、ジェイミス・ウィンストンが3人目のQBとして登録されたが、出場機会はなかった。
「ラスがうちのクオーターバックだ」と語ったのは、昨季に7点以下に抑えられた試合を5回記録したヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボール。
「バックアップQBについては、十分なプレーパッケージを用意しておくのが基本だ。今後の状況を見極めていく」
現地14日(日)に行われるダラス・カウボーイズ戦でもウィルソンが先発を務めるかという質問に対して、ダボールHCは明言を避けた。
「まだ試合を終えたばかりだ。ラッスには信頼を寄せている。でも、全体としてもっと良くならなければならない。コーチ陣も、選手たちも、その周りにいる全員がだ」とダボールHCは述べている。
この日、攻撃で最も有効に見えたのはワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースへのジャンプボールだった。しかし、スターレシーバーは12回ターゲットになりながらも、キャッチはわずか5回、獲得ヤードは71にとどまった。サイドラインでは、ネイバースがダボールHCに苛立ちを示す場面も見られた。
「われわれは競争心の強い人間同士だ。彼にはボールを託したいと思っている。それだけのことだ。攻撃面で今どの段階にいて、どこを目指すのかを理解している2人の競争心がぶつかっただけだ」とダボールHCは説明している。
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