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QBジョーンズの活躍によりコルツがドルフィンズを下して開幕戦連敗を11でストップ

2025年09月08日(月) 10:48

インディアナポリス・コルツのダニエル・ジョーンズ 【AP Photo/Darron Cummings】

インディアナポリス・コルツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが完璧なスタートを切った。

ジョーンズは切れ味鋭く、効果的で安定したプレーを見せ、コルツがNFLで最長となっていた開幕戦11連敗の不名誉な記録に終止符を打つのに貢献した。これからはそのパフォーマンスを継続することが求められる。

ジョーンズはランで2本のタッチダウンを決め、パスでも1本を記録。マイアミ・ドルフィンズを相手に33対8の大勝を飾り、コルツにとって2013年以来となる開幕戦での勝利をもたらした。

コルツの選手としてのデビュー戦を終えたジョーンズは、「勝ててうれしかったのは間違いない」と語った。

「チーム全体として良いプレーができたと思う。いいスタートだ。このスタートにはみんな手応えを感じていると思う。でも、チームの全員が十分に成熟しているから、これからも成長し、改善を続けていかなければならないことを理解しているはず。それが今のチームのマインドセットだ」

約3週間前にアンソニー・リチャードソンとの先発争いを制して以来、ジョーンズは最初の大きな試練となった一戦で完璧なパフォーマンスを見せた。29回中22回のパスを成功させて272ヤードを記録し、前半だけでキャリアハイとなる197ヤードを投げた。さらに1ヤードのランで2度エンドゾーンに飛び込み、スクリメージラインでは的確な判断を下し、ターンオーバーはゼロ。被サックもわずか1回にとどめた。

その結果、ジョーンズはニューヨーク・ジャイアンツの先発クオーターバックとして挙げた昨年10月6日以来となる勝利を手にした。昨シーズンの後半にジャイアンツはジョーンズをベンチに下げている。

絶好調な初陣を飾ったのは、ジョーンズだけではなかった。

新任の守備コーディネーター(DC)ルー・アナルモは、コルツにとって2021年12月以来となる完封試合達成まであと6分半というところまで迫った。

ルーキータイトエンド(TE)タイラー・ウォーレンはキャッチ7回で76ヤードを記録し、さらにこの試合唯一のランプレーでもファーストダウンを獲得している。

セーフティー(S)カムリン・バイナムはインターセプトを記録し、コーナーバック(CB)ザビエン・ハワードは古巣相手にファンブルリカバリーを決めた。キッカー(K)スペンサー・シュレイダーもフィールドゴールを4本すべて成功させている。いすれも今季にコルツに新加入した選手たちだ。さらに、新たに共同オーナーに就任したカーリー・アーセイ・ゴードン、ケイシー・フォイト、カレン・ジャクソンの3人には、それぞれゲームボールが贈られた。彼女たちは5月に亡くなった父ジム・アーセイの後を継いでチームを率いている。

ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは次のように語った。

「彼女たちの父親がこの組織にとってどれだけ大きな存在だったか、そして3人の娘をまっとうに育て上げ、チームを引き継ぐその瞬間に向けて準備してきたということを、少しだけ話した。今日は本当に特別で、まさに彼女たちにふさわしい瞬間だったと思う」

コルツはこの日、アーセイをチームのリング・オブ・オナーに迎えることでその功績を称えた。

これまでに殿堂入りを果たした18人のうち12人が式典に出席し、ペイトン・マニング、マーヴィン・ハリソン、エジャリン・ジェームズといった殿堂入り選手たちも姿を見せた。殿堂入りヘッドコーチのトニー・ダンジーはビデオメッセージで賛辞の言葉を寄せている。

マニングは、アーセイの娘たちが紹介される前に登壇し、アーセイが常にチームの勝利のために必要なものを惜しみなく提供してくれた人物であったことを強調した。アーセイは1997年に父ロバート・アーセイの死去に伴いオーナー職を引き継ぎ、その手腕の下でコルツはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンに2度輝き、2006年シーズンにはスーパーボウル制覇も成し遂げている。

アーセイ・ゴードンは「お父さん、会いたい。あなたを心から称えます。ここにいてくれたらどんなに良かったか」と語り、その直後にビートルズの『Here Comes the Sun(ヒア・カムズ・ザ・サン)』が流れた。

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