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パーソンズのトレード前にヘンドリクソン獲得を検討していたパッカーズ

2025年09月08日(月) 10:42

シンシナティ・ベンガルズのトレイ・ヘンドリックソン【AP Photo/Jeff Dean】

マイカを選ぶ前、グリーンベイはトレイに目をつけていた。

グリーンベイ・パッカーズは当初、シンシナティ・ベンガルズのエッジラッシャーであるトレイ・ヘンドリックソンとのトレードを視野に入れていたと、情報筋が語っている。パッカーズはその後、オフシーズンの間に行った大型トレードで、スター選手であるマイカ・パーソンズをダラス・カウボーイズから獲得した。

パッカーズはこのオフシーズンにベンガルズとヘンドリックソンのトレードの可能性について最も多く連絡を取り、話し合ってきたチームの1つ。昨シーズンのサックリーダーであるヘンドリックソンに1回目のオファーも出していた。

仮に両サイドが合意に至っていれば、優れたディフェンシブタックル(DT)であるケニー・クラークもこのトレードに関係していたはずだが、パッカーズは一連のプロセスのその時点で、クラークを手放すことに乗り気ではなかった。

パッカーズにとってのクラークの価値によって、そして、ベンガルズがヘンドリックソンのトレードを心から望んでいたわけではなく、強気の交渉に臨んだことによって、取引は成立しなかった。

ベンガルズはNFLが4月に実施した2025年NFLドラフトに先立って、ヘンドリックソンにトレード追及の許可を与えている。ベンガルズ側にも、少なくともオファーを検討する構えがあった。今夏の終盤に、ベンガルズは積極的に提案を受ける様子を見せ、(クラークのような)主要選手、および翌年の中位指名順と引き換えとするトレードを望んでいた。

最終的に、ベンガルズはヘンドリックソンと今季の大幅な報酬アップ――1,400万ドル(約20億7,595万円)――による契約に合意。2025年で期限切れとなる現行契約は更新されなかった。

それはずっと、両者の目指すところだった。情報筋によれば、チームオーナーのマイク・ブラウンとチーム首脳陣は、ヘンドリックソンがいるときの方が、優れたチームでいられるからだ。

その時点で、パッカーズはより大きなターゲットに狙いを定めた。このオフシーズンを通して注目していた選手、パーソンズだ。

パッカーズはパーソンズをスマートで機転の利く選手だと評価し、そのリーダーシップと尽力は明らかだと考えている。

とてもありそうもない状況が続いていたにもかかわらず、パーソンズ獲得はパッカーズのこのオフシーズンの第1目標だった。パッカーズはパーソンズを、世代を代表する選手だと見ており、トレードで差し出したもの――1巡目指名権が2つとクラーク――がそれを裏付けている。だからこそ、パッカーズは進んでクラークを差し出した。何しろ、見返りはパーソンズなのだ。

パーソンズは先週木曜日、報道陣にパッカーズの第1印象について熱く語っていた。

「こんな仲間のいるロッカールームは初めてだ」と話したパーソンズは次のように続けている。

「火曜日に治療のために来たんだけど、ほぼ全員がロッカールームにいた。そんなの初めて見たよ。彼らがどれだけ、そこにいることを望んでいるかってことだ。みんなただ一緒にいて、くつろいでいたいと思っている。チームの施設に来たがっている選手がいることが、大事なんだ。そういう仲間と一緒だと、仕事に来るのがワクワクする」

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